パリは肌寒い、そして湿度が高めなのでどうかするとだる〜くなりがちなちょっと面倒な陽気。
午後に陽が差すと、気温の上昇が息苦しいかんじにもなる。夏の本格到来の前は毎年、こういう血圧が上がって、むくむとか、頭痛がするとか、そういうことを言う人が増えます。
「邪気」が体の中にこもりやすい気候のようです。

[邪気」とかいえば漢方ばかりにあらず。
ここ数年、スピリチュアルブームということで、以前にまして霊とかチャクラ活性とかチャネリングとかそういったことに興味を示す人が増えてきています。
私も子供の頃、今でもですけど、そういう世界や占い、今流行りの「引き寄せの法則」みたいなマーフィーの法則などの潜在意識云々、果ては悪魔学や錬金術までいろんな本などを、「科学的に証明しきれない」とか「三次元的でない」事柄について、夢中になって読んだりしていました。
よく言われる「スピリチュアル陶酔」っていう、一種の症候群です。(笑)
今も、若い人が陰陽師ものにはまってますでしょ、あれもそうですね。
現在は、風水やパワースポットめぐり、ヒーラー志願などなど、スピリチュアル人口が日々増えていて、なかなか面白いかんじです。本やらグッズやら・・・自分の欲ばかりが先にでると、際限なくお金をあちこちとたくさん遣う羽目になるようですので、気をつけて(笑)。
そこで、改めて気がついたのですが、ネットで検索すると、パワーストーンやお守り関係の商用サイトがひしめきあっています・・・・。びっくり。
中には、現物こそ手にとってはいませんが、それこそ石やスピリチュアル系の達人らしき売り手もいます。一方、知識も理解もあまりないのにファンシー小物程度の扱いで「開運」販売しいる業者もいるようです。良心的な人、精神的なレベルがおそらくはかなり高い人もいれば、知識はあっても商売が出すぎていて臭うようなところもあれば、酷いところは買い手の運を下げかねないようなものを平気で売ったりしているのもいるようなのです。
結局、「石を買ってもってるだけで恋愛よし、金運よし、精神的な成長も叶うんだぁ!」と思う安直な思考の人がたくさんいるから、そういうことになっているわけなのでしょう。それじゃ、なんのために生きているのか判らないではありませんか!?
文字通り、玉石混合という奴です。
世の中をぐるりと見回しても、変な商品が増えているのでそう驚いたことではありません。結局、変な食品が出回るのも、貰ってもいらないような品物が売れるのも、すなわちゴミみたいなもの、下手すると毒みたいなものが流通している世の中になってきているんですね・・・・良質なものとか本物のものっていうのは、隠れたところにひっそりとあったりすることを発見するのも、ここ数年、2、3回ではありません。
そんなことを書いていてふと、思い出したのが、後生大事にローズクウォーツのイヤリングをつけていた謎の日本女性の話。
数年前、ある美術館の通訳翻訳者を募集ということで面白そうだと思って応募したことがあります。実はその下請けをやっているという日本人の女性の仕事をするということだったのです。そのときは、ある契約に関わる覚書というのを十数ページほど数時間で速攻で訳してくださいというものでした。スキルチェックと面接・打ち合わせということでお目にかかったその方は、案外、私よりも若いような方で、パリに長い女性にありがちなのですが、伸びきったような髪で、カジュアルというより生活疲れしたかんじがしました。それでも、頭がとてもよい方でお話もはずみ、とても気に入ってくれて、そういうお仕事を頂くことになったのですが・・・・。
彼女は、「自分はフランス人」だと思っているとのことで、本名からフランスの名前に「通称」ということで変えているんだそうです。ですから、日系人とかハーフのような名前です。
よく東洋人などがアメリカ風に名前をつけているのをみますが、個人的には勿体無いようなきがしてます。実際、アメリカでは便利で歓迎され、短い呼び名のほうが好印象。
でも、気がつかないというか気にしない方はそれでいいんです、余計なお世話以外のなにものでもないかもしれませんね・・・。
自分の名前を大切にしたりされたりするっていうのは、基本。「千と千尋の神隠し」って、やっぱり深い。(笑)
フランスでは、自力で頑張って生き抜いてきたということで、通訳・翻訳を安いレートで誰も受けないような条件で受け、生活するためにバシガシやってきたという、叩きあげの人でした。こちらにも裁判や警察取調べのための通訳というのがありますが、そういう仕事を何年もやって、信用をつけて滞在許可を得たということでした。パリの郊外にアパルトマンを購入し、「もう、大変でしたよ〜」というのが口癖で、ちょっとえばったかんじの人。ただ、フランス人の中にいくと、実はかなり従順なかんじという気がします。
ちなみに、私は日本で一度ある「詐欺・横領」とか物騒な話題で、たまたま短期間で雇われていた企業の依頼で行きがかり上、都内の某警察署で通訳をしたことがありました。めったにない機会だわと、野次馬根性もあり面白がっていたのですが、数時間の証人喚問は決して楽しい仕事ではありませんでした。だって、結局は人の欲とか恨みとか、感情的な関係とか、重い「場」ができちゃうところですからね、いろんな人の気で疲れてしまうタイプの私向きの仕事ではありません。(ひぇ〜)
おまけに、フランスで公的なそういう通訳ということですと、レートはかなり低いでしょうし、ね、彼女はやはりご苦労があったのでしょう。
さて、その美術館関係の契約覚書、約束どおり、時間内に納品しました。
翌日、私の訳と彼女のほうでかかっていた書類をまとめて、チェックして無事にクライアントに渡したとの連絡があり、ほっと一息ということで映画でもみましょうか?ということになったのです。
彼女は苦労されただけあって、実力というかすごい生活力があるのですが、品がない。フランス人の婚約者とわかれたばかりといいますが、その男性も聞いていると、品がない。「品がない」というのは、お金持ちとか職種がどうとかそういうことではないんですよね、言い方をかえれば不健康なかんじがする、不潔っぽいということです。例えば、ある女優さんは超きわどいシーンを撮っても下品にならないけれど、ある女優さんはきわどいシーンを撮ると、裸以外見所のない作品になっちゃう。良い悪いというのと離れても、やっぱり存在自体に品がない。性格の善し悪しとも違う。
彼女はフランス王家の末裔だかなんだかいう男性と付き合っていたことがあると話していましたが、その男性と付き合っている頃、変なグループにつけられていて、ある夜家に帰ると、ドアのところにのろいの儀式をした跡が残っていたりしたそうです・・・。本人、そういう体験を得々として語っている・・、自分はそういう心霊の世界が云々・・・と。確かに、スペシャルです。(笑)
別れ際、彼女は私とはスピリチュアルなことについて語りたいから、またちょくちょく会いましょうといい、お仕事もこれからは優先して回すからということでした。その当時、私はすでにあるフランスの企業との契約を頂いたばかりのときでしたので、「生活云々というより、美術関連とか、技術関連とか、面白いものがあったらでかまわないのでお仕事を請けます」と答えました。生計のためやお金というなら、彼女からくるお仕事ではあまり意味がないからです。(勿論、それは言いませんが)
その瞬間、彼女の顔がぴくりとひきつりました。「生活に困らないというなら、いくらでもしたいという人はいるのよね」と、ぼそりと話すと、「私もこんな格好しているけど、今度あったらびっくりしないで、仕事の格好してくるから」というと地下鉄の口に消えていきました。
それから、1月たっても翻訳料金は支払われず、ぼちぼちと3回催促しても支払われませんでした。
彼女はこちらの団体に登録したりして仕事をすることができないらしく、以前は法廷の通訳をしたときに話がこじれて、脅かしなども受けていたということから身元をあきらかにできないともいっていましたので、携帯とメール以外、判りません。
2万円にも満たない金額で受けたので、私のほうは気分を害したという以外、おかげさまでさほど実害はありませんでしたが、謎な人でしたね。その金額で変な縁を未然に断ち切れたということです。
彼女は、いかにフランスで生きていくことが厳しいかということを私に語っていましたが、あのぶんではどこにいっても人生は厳しいでしょうというかんじがしました。彼女のしていることはまっすぐな苦労というのではありません。殆どの人がそうなりがちなように、自分のパターンで渦にまかれて生きているのです。ぐるぐる巻きに、なってるみたい。
彼女曰く、「私は、魔術でも白い魔術、本当は光の使い。あのね、私は多少詳しいんだけど、ローズクウォーツっていうのはハートのチャクラを開く、愛の石。だから、私は新しい愛に出会うの」と、すすけたような(アンティークっていうのともまた異なる)イヤリングを振ってみせていました。
確かに、愛の石なんですけど、ちゃんと浄化して使ってくださいね・・・石がよどんでました。
なんか、なにもかも不潔っぽいというか、胡散臭い・・・それでも弁がたつというか、人を論破するような話し方をします・・・。話をきいているといいんですが、なんだか嫌なかんじがした人。
そういう人の被害を受けたという私も、その当時、変な波動によせられていたのかもしれませんね。
人を見る目が多少出ていても、きちんと判断して対処する訓練がまだできていなかったようです。
日々精進。(笑)
そういえば、あのイエスだって、自分の中の(あれは外にあるものが勝手にでてきた訳ではない)獣性、悪魔と戦われましたものね。あれほどの超人(人のようでひとにあらず、現人神ですものね)だからこそ、日々精進・・・。宗教云々を離れて、物語として聖書を読むと、彼の美しさがわかってくるような気がします。

世の中はどんどん、欲望だとか無知だとか怠慢だとか、下のほうに下のほうにと人を誘惑してきます。「違い」がわからないでどんどんレベルが下になっていく=波動が低くなっていく世の中。そんな中でも(波動やレベルが)下がらない人達やものごとってあるみたいですね、まずはそういう人やものごとをみつけていくことからはじめてます。そういう人やものって、神様と同じで隠れていることが多いようです。実際、隠れているのではなく、普通の人間の低い波動の次元にはあらわれないんでしょうね・・・。健康で明るく、そして何より無知を嫌って生きていればいいらしいです。
「あなたの「欲望」をみたしてあげます」というのは、紛れもない、悪魔の誘いですよ〜。
これと「願いをかなえる」というのの差別がつかないうちは、下手に判らないものに手を出さないことです。霊能力よりも人格のほうが大切ですからね。人としての「品格」、ものの「品格」。霊には「霊格」。
言い換えれば、「何がなんでも」というより、「本当にかなえたい」という違い、似て非なるものですが、上手くいえないけど、こういう言葉にならない差が念の波動を変えるのだという気がします。
それが、お金やビジュアルでは測れない「品」なんでしょうね。この「品」というのが「お品がよろしい」というかんじで全然、見えない人もいらっしゃる・・・・例えば、野生動物ってある意味品があるとおもいます。これで「?」って言う人は次元が違うので、気にしないでくださいまし。
自分の用心もかねて、お好きな方、決してスピリチュアル陶酔、欲、感覚的なことのみに溺れないこと・・・を心がけましょう。
そういえば、この映画はもう10年以上前のものですが、色あせていません。
北米や日本では入手がまだまだ簡単にできますが、ヨーロッパでは段々、希少になってきています。
取り上げられている題材は古い時事テーマのようですが、原則は今も同じ。
これを見ると見ないでは、ひとつのニュースをみても大分情報量に差がでるとおもいます。
メディア・リテラシーを高めるっていう奴ですね。
時事に関心があるなら(なくてもですが)、是非ともご覧ください。
それにしても「チョムスキー若い!」この写真。(笑)