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つばきりゅう

Author:つばきりゅう
なんかその都度「?」と感じた一見関連性のない細かいことが最終的に大きな像を結ぶ。そんな観点から幸せを実現していきたいという気持ちからはじめたサイト。よろしくお願いします。

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2008年8月29日 城砦都市アヴィニヨン


世界史では14世紀にローマカトリックの教皇が70年に渡って移されたことで知られる「アヴィニヨンの捕囚」で知られる、フランス・プロヴァンス地方の観光名所、城砦都市アヴィニヨン。南フランスがヨーロッパの中でもキリスト教にとって非常に意味深長な地域であることを思い知るのでした。(笑)

側に流れる、ワインの名前でも日本でなじみ深いローヌ河にはサン・ベネゼ橋がかかっていますが、河の半ばで途切れています。本来は右手にみえる塔まで伸びていたのですが、破損と修復を繰り返してついには現在の長さに落ち着いた(?)ということです。教皇宮殿から見下ろしたのがこの写真。


アヴィニヨンは演劇やバレエなd舞台芸術がさかんな街としても知られていて、小劇場からオペラ座まで様々なスペクタクルが繰り広げられています。町並みもエルメスなど綺麗なブティックがならび、お洒落なレストランも数多くありました。白いパラソルの並ぶテラスで頂く昼食は、イタリア語とフランス語が飛び交う中、かなり素敵な雰囲気でした・・・・。建物は18世紀のものが多かったようです。


この街はジャン・アレジや画家、ヴェルネの出身地でもあります。ピエール・カルダン氏の弟が経営していたという美容院もありました。垢抜けたとても素敵な街です。
こちらの名物はカリソン デクス (アクサンプロヴァンスのカリソン)というお菓子。アーモンドペーストをひし形に切ったものの上にツルリントお砂糖が塗ってあって、オレンジやメロンの風味がします。食後にコーヒーと一緒によくいただいていましたが、気がつくと、3つ4つと手がのびています。(笑)とても上品な御菓子ですが、それでいてたくさんいただけてしまう、食べやすいものです。15世紀にルネ王と呼ばれるアンジュ伯がの再婚の式のために作られたといわれているらしいです。日本でも入手可能なようですので、みかけたらお試しになってみてください。

アヴィニヨンから車で20分くらいでカルパントラという街があります。
そちらには、以前パリで親しくしていた友人が料理教室やワインの試飲など体験できる、お洒落なBBを経営しています。フランスやカナダの有名紙、Elleなどの女性誌やテレビにまで出演して大忙しの彼女。食や生活芸術にこだわりのある日本からの訪問客もあるそうです。日本語通訳付きのセッションも可能だそうです。興味のある方は期間や予算等、このブログでも問い合わせて下さい。18世紀の石造りの建物をそのままに内装・設備を充実させたとっても素敵なお宿です。食べ物も「スローフード」ということで、てづくりで地物の有機ものを中心としたお料理教室。ワインは腰のしっかりした地元のものを、楽しい解説付きで満喫できます。
写真など、サイトはこちら・・・英語でも閲覧できます。
www.maison-trevier.com

2年ぶりの再会に涙がでてしまいました・・・・フランス人というのは、日本人に負けず劣らず情が厚いんですよ、実は。今回は、友人を紹介がてら、素敵なお庭で素晴らしいお料理とワインと、いつもにも増しての彼女の饒舌におののきながらも楽しいひと時をすごしました・・・。ちなみに、レストランではないので食事のみの受付はしていないとのことです。

個人的には宗教に属していないのですが、今回の旅ではキリスト教の原点に近いところに触れる機会が多かった・・・・あらためて、いろいろと読んだりみたりしてみたくなった旅でした。


この映画、あまりにも強烈すぎて、私は映画館の中で悲鳴と嗚咽の嵐でした・・・・
これを見てから、キリスト教に対する考えが変わったという人は私一人ではありません。
フランス人では見た人は意外に少ないようですが、この映画の内容については「本当にあったこと」はかように「きつい」ものであったことを一様に心の底で認めているようです・・・。
イエスの役割はなんだったのか、彼は何者だったのか、それを考えさせられる機会ともなりました。
西欧における「罪」の概念、「愛」の概念、こういったものを知るにはやはり重要なテーマですよね。
パッションパッション
(2004/12/23)
ジム・カヴィーゼルモニカ・ベルッチ

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2008年8月28日 憧れの南仏住まい・・・・

南仏といえば、北ヨーロッパや北米、そして日本の人の憧れの隠居地(?)としても知られています。フランスでも「南フランス」と題したインテリア雑誌もあるほど、こちらに家を買って内側の手入れをし、プールを作ったりして、それぞれの志向にあわせたセンスのよい暮らしを送るというのは、一種の現代の夢なのかもしれません。素敵なインテリア雑誌のお手本のような家がならぶのがこの地域といっても過言ではないかもしれません・・・・。

今回のヴァカンスの後半は、友人のお兄さんの家に滞在させていただくことになりました。
お家の全景は掲載することができませんが、私達が間借りていたプールサイド脇の「離れ」の様子を掲載してみます。夕方はプールサイドのデッキで読書をしたり水浴びをしたり、おしゃべりしたり、夕食までの時間を毎日のんびりとマイプールで過ごします。



ここはサン・レミという小さなヨーロッパの避暑客で賑わう村から車で10分くらいの場所にあります。
綺麗に手入れされた、そして昔からの大きな木がある素敵なお庭には、最後の晩餐を連想させるような長くて白い石のテーブルがあって、朝ご飯と晩御飯はみなが屋外で頂きます。インテリア雑誌にでてくる、そのものというかんじの趣味のよいリラックスしたキッチン、居間、寝室、バスルーム。いたるところに絵画がかかっているのがやはり、文化とうか教養というか、ゆとりをかんじさせます。

私の友人は4人兄弟の一番の末っ子で、今回お邪魔したのは上から2人目のお兄様。このお兄様、いつもお洒落にイタリアものやラコステを大人の雰囲気で着ていて、地元で素敵な画廊を経営されています。彼のガールフレンドはゴルフの達人のマダムで、メルセデスのスポーツクーペで週に3回は近辺のゴルフコースを回っているかなり格好いい50代の女性・・・。野菜とオリーブオイル、お魚お肉をさっぱりと、いつも素晴らしい地中海料理をふるまってくださいました。毎晩のようにお友達が訪れたり、招かれたりの夕食・・・パスティスというアニス風味のリカーを食前酒に、それぞれのカーヴからかなり優れもののワインが出てきたりするのも、楽しみのひとつです。途中から、友人の一番上のお兄様ご夫婦もスイスから合流して、大人のカップルに囲まれた、素敵な滞在となりました。

普段はゴルフウェアや水着、そしてTシャツ素材のドレス、ミュールなどの軽い服装ですごし、家にはたくさんの絵画、素敵な家具、趣のあるキッチン、手入れの行き届いたお庭、歴史ある建物を改造した心地よいすまい・・・・地物の美味しい食材に、高級車・・・・それでいて気取らない、リラックスした生活・・・・友人によれば、春夏はいいが、秋冬は退屈でたまらないといますが、当たり前のように、最高の贅沢をして日々をのびのびとそして快活に送っているように、私にはみえました・・・。

そういえば、アルルからこのプロヴァンスのサンレミのあたりにかけては、フランスで一番不動産価格が高いそうです。こじんまりとしていてしかし瀟洒なオーベルジュや北ヨーロッパの富裕層が別荘や隠居のためにと需要があるため、ここ数十年でこのあたりの不動産業者は大いに潤ったという噂もききます。そういえば、やけにドイツ製の高級車がめだつような・・・・イタリア人にならんで、イギリス人もかなり目立っていたようなきがします。

滞在中には、クラシックカーの愛好者がそれぞれご自慢の車にみがきをかけて、プロヴァンス地方を走るという催しも行われました。MGやアルファロメオ、ベントレー、プジョーやメルセデスの古い車でそれぞれのんびりと美しいプロヴァンス地方をドライブする姿をあちこちでみかけました・・・。人生はある意味どれだけ自己満足に磨きをかけるか・・・・ということなのかもしれません。
みんなそれぞれが嬉しそうに運転しているのがとっても素敵でした。

こちらは、アルプスからの北風、地元の人が嫌う「ミストラル」という意地悪い強風が吹いたりするそうですが、幸い、滞在中は遭遇しませんでした。トスカーナと並ぶヨーロッパ有数の夏の美しい観光地というかんじがいたしました。生活全体、自然体で気取らない美意識をもって生活を楽しむ・・・・それこそ50代からの人生の楽しみ方、豊かさというのを体現している人をいろいろとみかけました・・・ね。

フーガスというこちら独特のパンや地元でとれる桃やメロンを毎日たっぷりと朝食に頂き、村の小さな教会では朝7時から夕方6時まで毎時間、時報の鐘が鳴り響きます。ほどよく田舎でほどよく洗練された、地方色が強いのに国際色豊か、「南仏」という幸せな雰囲気がそこにありました。

南仏プロヴァンスの12か月 (河出文庫)南仏プロヴァンスの12か月 (河出文庫)
(1996/04)
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いくつかレシピをおしえていただきましたが、目下プロヴァンス料理のレパートリーを広げようと頑張っているところです。
南仏プロヴァンスの家庭料理ノート南仏プロヴァンスの家庭料理ノート
(1995/04)
パトリス ジュリアン

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2008年8月27日 アルル

そもそものカマルグ地方の三角州を形成するローヌ川の分岐点となっているのがこのアルルという都市。サント・マリー・ドゥ・ラ・メールを経由してカマルグ特有の風景や白馬などをみながら、ほどなくアルルに到着。予想より大きな街なのでびっくりしました。市としてはフランスで一番広大な面積をもつんだそうです・・・。

みなさん、ご承知の通り、こちらはビゼーの「アルルの女」で有名です。
もともとはローマの退役軍人により建設されたといわれ、円形闘技場などでも知られていますが、なんといってもゴッホゆかりの地としても有名です。個人的には、デザイナーのクリスチャン・ラクロワの出身地ということで、興味が湧きました。
パステルの淡い色合いの石造りの町並みがとても気持ちよく、小道に思わず誘われます。
いたるところに、絵画のような魅力的なさりげない光景があるのが印象的でした。


私は実は教会や神社仏閣を参拝するのが大好きで、中には雰囲気があまり好きになれずに参拝を敬遠することがあるものの、たいていはその土地ごとの美しい教会や神社などをお参りするのがならわしになっています。ここアルルではロマネスク様式で名高い、サン・トロフィーム教会があります。
この教会は3世紀のアルルの聖人、トロフィムスの遺体が安置されていて、美しい彫刻、なかでもイエスを中心に4人の使徒、マタイ、ルカ、ヨハネ、マルコをそれぞれ4つの生き物、人間、牡牛、鷲、ライオンに対応させた形で表している部分がこちらでは有名です。とても美しく、すがすがしく、素敵な教会で、とてもよい参拝をさせていただきました。



軽いお昼を地元客で賑わうお店で頂いた後、腹ごなし(?)に、面白い展示を訪れました。

アルルにあるヴァン・ゴッホ・財団では7月4日から11月2日までの予定でRobert Combasというフランス人の現代作家の展示が開催されています。今回は50点あまりの未公開の作品(絵画、彫刻など)を公開しているとのことでした。地中海的な色使い、友人によると、「極めて南フランス的」な作風の作家の作品、かなり楽しめました。個人的には1980年代のものがすきなのですが、今回は最近10年くらいのものを展示してありました。面白いので、友人をつき合わせて2回もみてまわりました・・・。作家、作品についてはこちらをご参照ください。
http://www.combas.com/index_fr_large.shtml

アルルでは、何故かアイスクリームが異様に美味しく、かなりボリュームのあるアイスクリームてんこもりに生クリームたっぷりで頂きました。(笑)

また、ヨーロッパではおなじみのキリスト教文化鑑賞ですが、ここ南フランスではとくにそれを痛感する旅となりました。南フランス探索はまだまだ、続きます。

ゴッホの魂 (イメージの森のなかへ)ゴッホの魂 (イメージの森のなかへ)
(2008/02/20)
利倉 隆

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2008年8月26日 神秘の大自然地区カマルグの城砦都市

今回、タラソで滞在したのはフランスではラングドック・ルシヨンと呼ばれる地域。フランス語や言語学を勉強している方にはご承知の通り、ここでは元来、「オック語」という言葉が話されていたことでもしられています。有名な都市でいうと、モンペリエ、ニーム、カルカッソンヌ、ペルピニャンなどがあります。この地域は、実はフランスで一番の生産量を誇るワインの産地。AOCなど質のいいテーブルワインでも最近は知られています。

タラソを後にして訪れたのが、このAigues Mortesという名前の城砦都市。
ここは自然保護地区として知られる野生味ゆたかなカマルグ地方としても知られています。カマルグ地方はヴァカレス湖を中心としたローヌ川の2つの支流にはさまれた地中海の三角州地域、独特の動植物相有しています。闘牛の黒い美しい牛、そして野生の白い馬、フラミンゴ、などがトレードマークとなっています。なかでも、この地方特有の白い馬はドライブしながらでもあちらこちらにみられ、この馬にのった散策なども観光目玉になっています。ゴッホもカマルグの風景を作品として残しています。フランスにこんなところがあったのね、というような驚きの自然神秘スポットです。

ちなみに、Aigues−Mortesというのは現代フランス語で「Eaux Mortes」英語では
Dead Waters、沼地、この場合は塩湖があることからこう呼ばれているとのことです。

歴史的にはこの地域は紀元前から塩の産地としてしられ、ガローロマン人、すなわちローマに征服されたあとのガリア人が漁業や狩猟、塩の生産なんどで生計をたてていた地域でした。13世紀に入って、サン・ルイとして知られるルイ9世により、地中海で最初の港が建設されました。17世紀には十字軍の7回、8回目の遠征では大きな役割を果たし、またイタリア人との間で塩の生産をめぐって争いになったりもしました。不思議なことに、ここではフランス人とイタリア人意外遭遇することはありませんでした。

こちらは、夏の昼下がり、フランス人で賑わいをみせる街のサン・ルイ広場。中心にみえるのがサン・ルイ王の銅像です。



この地域の教会を訪れたり資料を読んでみるとわかるように、古くはカトリックであったものがプロテスタントとなり、現在はまたカトリックが大半を占めるという宗教的変遷を経ています。18世紀にプロテスタントであることから投獄されたMarie Durandという女性がフランスの歴史ではこの地の有名人の一人として知られています。

この広場の脇に、ノートル・ダム・デ・サブロン教会というシンプルで美しい教会があります。
今回の訪問の目玉とでもいうべき、Claude Viallatという現代作家によるステンドグラスがあります。通常のステンドグラスとはちがって、宗教色をかんじさせない、そしてどことなくスペインを思わせるようなにぎやかな色使いがクラシックでシンプルな教会の内部とマッチしていてとてもいいかんじでした。今回は、ミサの時間とかさなったので、写真をとることができませんでした。もともとは、城砦が気づかれる以前、12世紀に木造であった教会が16世紀に入って立て直され1804年に正式に現在のような位置づけをされました。その後、1964年から1967にかけて修復されています。噂のステンドグラスは1991年に設置されました。

個人的には、不思議なことに、パリの知り合いの画廊に布で同じモチーフの作品の取り扱いがあるということが判明して、なんだか、不思議な縁をかんじてしまいました。



ちなみに、フランスではゲランドの塩というブルターニュ地方産のグレーがかったお塩が有名ですが、こちらのカマルグのお塩は白もしくは透明で、粒が大き目なかんじがしました。
また、カマルグ産の牛は、普段肉を食べない私も、思わず舌鼓をうつほどの美味しさでした。

闘牛というと残酷というイメージしかなかったのですが、ちょっと考えがかわりました。
この土地と闘牛というのは、スペインに劣らないほど強い関連があるようです。
ピカソゆかりの場所や逸話なんかもかなりあるようです。

ピカソと闘牛ピカソと闘牛
(2004/04)
須藤 哲生

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2008年8月25日 昇天祭とジプシーキングス

フランスに旅行したことがある人は経験されている方もいらっしゃるかと思う・・この魚介「てんこもり」。
ブルターニュ地方でもこうした魚介のてんこもりを経験していましたが、こちら南フランスでも度迫力のてんこもり状態・・・・フランス人は果敢にこれらを食べこなしていきます(笑)。

お値段のほうはオマール付だと二人分〜受付で2万ちょいというかんじ。ブルターニュよりはちょい高めかな・・・?それにしても、普段はあまり美味しいと思わないオマールですが、シンプルに頂くと本当に美味しいですねぇ・・・。こちらの名物のにんにくをつかった黄色いソース「アイオリ」、生牡蠣ではおなじみのエシャロットイリのヴィネクレット、ハーブがたくさん入ったマヨネーズ、そしてレモンなどで魚介類をいただきますが、もうこれだけでお腹一杯・・・・ワインを一本空けた時点で満腹感とともにグロッキー状態になってしまいました。しばらく魚介類はみたくな〜いというほどのボリュームでした(笑)

まず手元には、ナイフとフォークに加えて、5,6種類の手術用具のようなものが並べられ、戦闘態勢をととのえて、いざいざ・・・・お皿を3、4回かえてもらって、テーブルは「戦いの後」という様相に・・・フランス人の「獰猛さ」をかいまみるひとときです(笑)。

こちらはちょいと失礼して、写真をとらせていただきました。



そういえば、こちらのヴァカンスの「ど真ん中」という8月15日はキリストの昇天を祝う大切な祝日。
この日はフランス各地で花火が打ち上げられました。
こちらでのディナーもミュージシャンやフラメンコダンサーをまねいて花火の前座として賑わいました。

ちなみに、あのジプシーキングスゆかりの地、ニームはこの近所、40キロくらいの距離にあります。
ジプシーキングスといえばニームというくらいフランスでは知られた土地です。
彼らは、地元のフランス人からは「ジタン」と呼ばれ、ジプシーの血筋を組むおもにスペインを経由してフランスに流れてきている人達で、ジプシーキングスのメンバーの容貌をしています。たいていは、大家族や親戚でグループをつくっているみたいです。ニームはしかし、彼らの拠点というかんじではなく、実際はフランス人の土地です。ジタンの拠点とも呼ばれるのは、サント・マリ・ドゥ・ラ・メールという浜辺の街で、夏場は人気のあるリゾート地としても知られ、私達は今回は駐車場が1時間さがしてもみあたらずに食事をすることができなかった、それほど人気のある夏の観光地だそうです。

日本人には「ジタン」というと、フランスではゴロワーズとならんで有名な味のあるタバコの銘柄としてしられています(ブルーで扇をもったフラメンコダンサーの絵柄で有名)。私はもはやタバコアレルギーとなってしまってNGですが、以前、一度イメージが格好いいからと吸ってみたことがあります。歯が汚くなりそうで、いがいがしていて、普通のフィルターのあるタバコとは違っていました。喫煙者にしかわからないロマンと味わいをある意味体現しているのが、このフランスの銘柄だという気がしていますが・・・・。喫煙者の方でまだの方はお試しになるといいかもしれません・・・漫画、ルパン三世の愛用のタバコは当初はジタンだったみたいですよ。

この夜の演奏もジプシーキングスの遠い親戚かもしれないような3人の「ジタン」の男性が白いシャツに黒いパンタロンをはいて(彼らの正装)、ギターで特有の哀愁のこぶしをうならせていました。日本では時代劇のテーマソングなどでも使われているんで、最近では私の両親もファンなようですが・・・ジプシーキングスのナンバーを披露してくれました。ジプシーキングス縁のニーム出身の友人によると街のレストランでは常に毎晩観光客相手に繰り広げられる光景だそうで、辟易している様子。
私は、かなりうっとりしたり喜んでいたりして、サングリアを食前酒にパエリアに舌鼓を打っていました。観光客に徹するというのはかなりよいもんです(笑)。

この地域はまるっきりフランスのところと、スペインが強いところと、イタリアが強いところと、微妙な位置のずれでいろんな色がでてくる地域。フランスといっても南部(通称ミディとよばれる)の文化、精神性、かなり南部でも村や地域によって性格が細かく違っています。似て非なるこれらの文化の親和性を味わうのもかなり楽しいものです。どこにいっても同じような風景になってしまう現在の世のあり方とは違う、個性溢れる土地です。

昇天祭の夜の花火は写真に上手くとれませんでしたが、20分以上に及ぶかなり華やかな仕掛け花火で、素晴らしかったです。地元の市役所の予算で海上の打ち上げ花火。華やかなことが好きなフランス人の間であちこちで歓声と拍手が起こっていました。

最近ではTGVでパリからもかなり簡単にアクセスできる土地ですが、可能なら車でこの地域をまわると、いろんな魅力が満載で、おすすめします。イタリアやフランスからのキャンピングカーのヴァカンス客がかなりいるようでした。改めて、こんなに野性味と自然と文化といろんな人種なんかが入り混じった土地がフランスにあるとは、はっきりいっておどろきでした。
フランスの魅力を再発見しました。

そういえば、日本ではフラメンコも常に大人気だそうで、ジプシーキングスとならび、スペイン独特のラテンの哀愁を深く味わうことのできる豊かな情感が日本人にはあるようですね・・・。ジプシーキングスがお好きな方は、スペインよりもニームを訪れるといいかもしれません。ジプシーキングスの親戚や仲間が毎晩街のいたるところで演奏しているそうですよ。おまけに、ニームの名物、「ブランダード」はお魚のすり身を塩味でグラタンのようにしたもので、地元で食べるものはパリで食べるものより数倍、美味でした。これも日本人好みのお味だとおもいます。

ジプシー・キングスジプシー・キングス
(1995/11/22)
ジプシー・キングス

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2008年8月24日 おフランス的ヴァカンス? 美しい日焼け

昨日、2週間のヴァカンスから戻るとパリは15度という異常な涼しさ・・・
日本は暑いときいておりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は一週間滞在の予定をもう一週間のばして、南フランスを案内してもらいました。
南フランスは自然のゆたかさ、古い歴史のある土地、地元の土着の雰囲気と国際色ゆたかさが共していて、そしてかなり美的な生活をしている人が多いのに驚きました。コート−ダジュールとはまた全然違う土地柄でした・・・。それにしても、美味しいものが多いです、どこにいっても(笑)。

今回、ヴァカンスの前半はタラソテラピーを初めて体験しましたが、一週間、モンペリエから20キロくらいのところにあるLa Grande Motteというタラソテラピー施設に滞在しました。



タラソテラピーというと、海洋療法などと訳されていて、おもに海水や海草をつかった美容・健康療法を集中して行います。高齢者や重篤な持病のある人は病院から送られてきたり、また現地でお医者さんがついてケアをするなどの施設もあるそうです。私達の滞在した施設は美容とリラックスが主で、本格的な静養というよりは、落ち着いたレジャー感覚というような志向になっているようでした。

フランス国内でも多くの施設があり、日本からも美容と健康に関心の高い方がフランスのタラソ施設を訪れています。
一方、この場所はフランス人の常連客が多く、北ヨーロッパからのお客さんがちらりほらりといる程度。20年、30年とこの施設で毎年「タラソ」をしているというカップルや3世代で利用するという家族連れが結構いたのには驚きました。フランス人の行動原則「ワンパターン」がここでもみられます。(笑)

大抵は、朝9時からお昼まで3〜4種類のケアをして、お昼をはさんで午後は海沿いのプールで日光浴を楽しむというのがここに滞在する人の典型的なパターン。みなが一様にサングラスにバスローブと水着姿で日中をのんびりとすごし、ヨーロッパ人の大好きな「日焼け」にそれぞれ精を出します。暑さにたえられなくなったら、プールでひと泳ぎして身体を冷やし、またクリームを塗って日光浴。日がな一日、新聞をよんだり雑誌をくったり、本をよんだり、ぼ〜っと毎日同じことをして1週間〜の休暇を楽しみます。

ちなみに、私は温泉療法というのは経験していたのですが、タラソは初体験。
カマルグという、自然保護地区にもなっている近辺の場所からとれた「名高い」お塩を使った特別ゴマージュ(垢すり)からはじめて、全身海草パック・・・これは全身に海草のどろどろになったものをぬりたくって、文字通り20分「蒸し器」に入れられます・・・。
蒸し器に入った魚介類の気持ちがわかります・・・。(笑)
あとは足の裏のリフレクソロジーや、インドのマッサージでごま油やバターを使った「アーユルベーダ」、エステテイックサロンではうっとりするような天然の香りの油やカリタの製品を使った全身ケアなど様々なマッサージを体験したり、タラソ定番の海水のジェットシャワーとか変な潜水艦みたいないバスタブで海水ケア、ウォーターエクササイズなどを体験。サウナやハマムとよばれるミストサウナ、海水プールなどを間にはさんで、てんこもりのケアが午前中は毎日続きます。美容院やネイルサロンも併設されています。

毎年、日本に帰ると、日本女性の色白さにはびっくりするのですが、こちらでは綺麗に日焼けをしていることが夏の「美男」「美女」の条件です。(笑)といはいえ、かなり日光が強いので文字通り、ジリジりと焼けているかんじで、2、3日目には流石に「恐怖」をかんじました・・・去年、ニースで大やけどをして脱水症状や水ぶくれ、下痢などを体験しているので、今年はパラソルを常に使ってプールサイドで水分補給をしながら読書をし、毎日保湿や美容マッサージを必ず組み入れてお肌のケアをしてもらいました、おかげさまで、「つるりん」としたなめらかなかんじで事故もなく、見事に小麦色になりました。夏服を着るのが楽しくなります。

食事は海の幸が充実し、また近郊のカマルグ産の牛も美味。
味付けは地中海風が多く、オリーブ油やトマト、ハーブなどが充実。
たいていは見た目はいいけれど、あまり美味しくないホテルの食事もかなり充実していました。
食前酒は、「パスティス」とよばれるリキュール。
滞在中はホテルでも人のお宅でも「パスティス」を頂いていました。
アニスの風味のする美味しいリキュールで、冷たいお水で割っていただきます。
パリと違って、日の入りが早く(日本と同じくらい)、早めの夕食の席の食前酒には雀が付き添ってくれました。



フランスでは「美しく日焼けしている」ということが、夏から秋にかけて巷では大切な要素になるようです・・・。自らをBon Vivant (人生を上手に生きる人)だということを宣言していることらしい・・・元気な人の姿をみて嬉しい気分になるという、フランス的「素直さ」のあらわれかもしれませんね。

それにしても、みなさん、日焼けと食べることには余念がないようで、こちらの雀もかなりふくよかでした。(笑)日がな一日、太陽と海を満喫し、力をいれずにのんびりと過ごすそういう一週間でした。

皆様も機会があればタラソ滞在いかがですか?かなり贅沢な気分に浸れますよ!
日本の温泉もいいですが、一味違った「のんびり」です。

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(2008/04/26)
藤田 かおり

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2008年8月9日 ヴァカンス前夜のパリ

パリのサンスュルピス教会近くにあるハンガリー文化会館の前の女の子の銅像。
とても人気がある模様。等身大で、とっても身近なかんじのせいかもしれません・・・帽子が素敵。


さて、いよいよフランスもヴァカンスシーズンのピークにさしかかってまいりました。(笑)
今まで、ヴァカンスに出ていなかった人も、今週末、来週のはじめからど〜っとでかけます。
8月15日はキリストの昇天祭、すなわち復活祭から40日目にあたります。
この前後はもうそれこそ、「休むもん」だということになっていますが、勿論、働いている人もいます。


リュクサンブール公園の昼下がり・・・・人が少ないです、いつもよりずっと。

私は仕事の可能性がぱ〜んと飛んでしまったので、明日から急遽、一週間の予定でヴァカンスにでることにしました。国鉄のチケットショップにいくと、そこには人の汗などでむせかえるよう・・・まるでマラソンのように3人の男性がそれこそ力技でお客をこなしているかんじでした・・・

フランス人はラテン民族のなかでも保険とか、用心とかが好きな国民なのですが、同時にいきなり行動するところもあります。たいていは、チケットも2ヶ月前くらいに予約して発券していれば、一等車でかなりお安くいけたりすることがあるのですが、勿論、合理主義のしっかり屋のフランス人の多くが自腹で旅行するときはこういうシステムを利用します。ただ、日本のお盆やお正月のようなもので、この時期は節約云々より、「旬」もしくは「時価的」な価格でも間際にチケットを買いに来るひとが多いです・・・今週末はハイシーズン中のハイシーズン。値段もともかく人気のある方面だと空きがあるかどうかがおぼつかない・・・私のような人は世の中に一杯いるんですね・・・(笑)。
一等車はそもそも空きがなかったので、断念しましたが全席指定なので普通で充分!とりあえずGetしました・・・・

自分ではそう思っていなかったのですが、なんだか疲れているのかもしれない・・・・ような気がして、(笑)もう暫く海にも入っていないし、Eresの水着も着たいし・・・ヴァカンスに行くとなるともうテンションがあがります・・・子供のように嬉しいもんなんですね・・・我ながら現金。夏は身軽でいいですね、荷物も軽くてすみます。地図で方位を測ると、最終目的地は南東の方位。
3種類の本をみても南東は私にとって今月はGoodの方角なので、迷わずに楽しんでまいります。

明日はParis Matchでも買って列車にゆられていきましょう!
たまにはおもいきっり、久しぶりにちょっとミーハーですが旬なことをするのもいいかもしれません。
実は、去年はニースの海岸で火ぶくれになって大騒ぎになり、今回、フランスで海水につかるのは初めてなんです。日焼け止めをわすれないようにしなくては・・・
みなさまも、よい一週間を!

海~The Ocean Blue~ V-music海~The Ocean Blue~ V-music
(2008/07/09)
小野リサケオラ・ビーマー

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2008年8月8日 映画紹介、女性にみて欲しいきわどい作品

引き続き、「浄化」のような天気が続くパリ。
お陰様で、しのぎやすいです。
朝にはちらりと太陽が顔を出して、ひんやりとして心地よい。



ここのところ、夏休みの誘いも断りながら半月くらい仕事の準備をしていたのに、今日は全て「ぱ〜ん」と弾けてしまいました・・・・・どうしてなのか判らないかんじ。私は「どうしてなのか判らない」ということが良くも悪くも多い人で、具体的なことについての考えはたいていきちんとしているのですが、もっと大枠になると、これはもしかするとちゃんと考えなくてはいけないんではなかろうかと最近思っています。なぜなら、起きることには必ず理由があるからです・・・

むむ、来週から友人に合流するかそれともパリでのんびりしつづけるか・・・・と思いながら郵便受けをのぞくと、先日3件ばかり注文したDVD、イタリアの古典的なものと、フランスのコメディー、そしてもうひとつはフランスのものですが、ちょっときついかんじのもの・・・・夏休み真っ只中なのでいつ届くかわからないと思っていたら、今日郵便受けにひとつ入っていました。

ジャンークロード・ブリソーという監督の「ひめごと」という映画です。
タイトルも意味深ですが、これは性的な描写がかなりあるためにお子様はみられないものです。ただ、この映画はこちらの「カイエ・ド・シネマ」という映画評論の草分け的な存在である雑誌などからも絶賛されていて、フランスのちょっとした映画好きにも評価されている作品です。フランス人は、ことに映画に関してはどこの国よりもあなどれないことをいっているような気がします。

この作品は、フランスの庶民の娘2人がまずは自分達の女性としての「武器」とやらを使って会社で出世していくというストーリ。こういうことがどれだけあるかは知りませんが、かなりリアルに作られていて、この部分はかなり面白い・・・・。で、話が進むにつれ、この世での「力」の話になっていくというわけです・・・。オフィスの会話とか、人のやりとりなどかなりリアルにできています・・・・また、日本語ではどういう訳がついているか判らないけれども、主人公2人の会話からフランスの社会的な下と上の感覚がすごくよくわかるようになっています・・・。

ちなみに、この監督は、この映画の女優オーディションが原因で数名の女優からセクハラとして裁判にかけられて、有罪になっています。罰金と執行猶予がかなりついていたらしいです・・・ただ、この監督の性的要素が強いもの以外の作品をみても、かなりこの監督が人の本質にむかって誤解をおそれず、かなり不器用なまでにまっすぐ映画を撮っている姿勢に驚かれるかと思います。
ここでいう「不器用」というのは、監督自身の個人の弱みや痛みまで出てしまうという意味です。
映画好きにはヴァネッサ・パラディが凄い存在感をみせる「白い婚礼」(高校生と中年の教師の純愛)の監督としてもしられています。

この映画をみていて、日仏だけでなく、自分のまわりのいろんなご夫婦、そして自分がこちらの企業で仕事で「変だ」とおもったこと、そして最初は親切で信頼して仲良くしていたのに突然変なことをいわれてそれきり連絡をとらなくなった人などの顔が浮かんできました・・・。

裏切られたとか、そういうことでなくて、こちらで相手のことをよく解釈・・・というか自分なりに解釈していたために、最終的に失望したことが何度かあります。そういう人付き合いの中に、フランス人はあくまでも男女は男女にしかすぎないという大前提がありますが、これにはかなり失望させられています・・・確かに大切ですが、人間どうしという前提もあってもいいんじゃないかと、私は思っているからです・・・。それは、あくまでも私の考え、私の今まで周りにそういう考えの人がいたというだけかもしれない。

数年来、こちらでの親代わりのように信頼していた人で常に心配して何事にでも助けたいというかんじの方がいました。フランス人を知っていたようで、よく知らなかった私は、その親切を人類愛くらいに思っていました。(笑)しかし、その方の奥さんの凄い嫉妬や、周辺の男性の目、そしてある私の友人がその方をみて、「あんたのためなら、何でもするっていうかんじの人だね、あんな親切な人はいないよ・・・」と言っていたことをもっと、ちゃんと考えていれば、傷つかなかったでしょう・・・。
そう、そんなに親切心や友情のみで男性が女性に親切なことはないといいたかったのでしょう。

あるとき、絶対に失礼なことをいったりしないその人が、何を思ったのか、「君は本当にいきなりフランスに来てあんな大企業で重役の秘書をやってるなんて、信じられないねぇ、どうやってそんなポストについたのか、カウチ昇進?」といわれたことがありました・・・何をしてそういうことを言い始めたのかはしれませんが、心にないことはでてこないでしょう・・・それほどにしか見られていなかったのか・・・という侮蔑の念・・・「馬鹿にしている」という思いと共に、自分が男性として意識していない人に「人間として」とかいう信頼の念は持ってはいけないもんなんだと思って、悲しかったことがあります。

ここでいう「カウチ昇進」というか「ソファ昇進」というか、直訳するとこうなるんですが・・・すなわち女性が肉体を武器に企業でいいポストにつくことをフランスではこういいます・・・。

そこらへんを割り切って、自分の大切なところをがっちりとおさえながら、世の中を渡っていくという芸当はなかなか私にはできません。ただ、ご存知の通り世の東西を問わずこれは、珍しいことでもなく私に限って言えば、それまでは頑張りや根性、人柄や能力などで人と関わってこれたので、フランスで一番ショックだったのはこの部分だったのです・・・・。

例えば、私がフランスに来たときはもう30歳を過ぎていたのですが、みかけは20代半ばくらいにしか見えなかったらしい・・・若くみえるというのはいいことのようで、同時とても悔しい思いをしますので、なんともいえないですね、そういう思いをしている方も多いとおもいます。中でも印象的だったのは、ある50代のベテラン秘書の女性で長いブロンドヘアが自慢の方がいました。彼女はご自身もノルウェーとのハーフで、数ヶ国語を話してオープンな雰囲気で、とても異色の存在でした。よく私のオフィスに遊びに来て話していきました・・・。

当時長かった私の髪をなでながら、「いいわね、若くって・・・いいこと、いつまでもできるだけ長く、若くて、綺麗でかわいくしていなさい。私みたいになっちゃうとね、もう駄目よ。若い頃はそこらへんの秘書よりも綺麗でブロンドで有能でと・・・・引っ張りだこ、怖いものなどなかった。でも、もうこの年になっちゃ、駄目よ、使い捨てだから、いくらちやほやされても・・・・だから、長く会社で力をもつような上司にさぞかし可愛がられて権力の座に居続けるのよ・・・」と、とっても悲しそうな顔をして話していました。

秘書という仕事は、最近までは気がつかなかったけれど、ある程度年が若くて有能でちょっとハイカラな女性がよく「売れる」仕事。
中にはベテランできちんとした仕事をしている方も一杯います、勿論。
でも8割以上が消耗品みたいなもんです。この映画はちょっと、簡単に描きすぎているものの、そういうことを思い出しました・・・・現に、私の一切知らないところで、私のせいでポストを追われたという秘書が私に嫌がらせをしたり、泣いて方々にいろんな悪口をいったりとその余波で誤解をうけたことが何度かありました・・・それにいちいち、誤解をとこうとまともに取り合って話したりしていた私はおばかさんでしたね・・・・彼女達も私も「力」の世界の単なる駒にすぎなかったというのに。

個人的には一生懸命、経験をつんで評価されるようになればなるほど、社会で自分の場所や喜びを見出せなくなってきていることは確かです。私の友人の口癖「人生はこんなもんさ」これがないとやるせないのがフランスの生活なのかもしれません。そういう普通(?)の生活の反対側にあるものを結構、リアルにドラマ仕立てにしたのがこの映画といえるかもしれませんね・・・。日本で「庶民」というともっとほのぼのとした温かいイメージがあるけれど、外では違います・・・フランスでいろんな人と話したりして思うのはまさにこれ・・・力の世界、場合によってはそれに踏みくだかれるのが庶民ということ・・・とんとんと、利用できるものが回ってきたらそれに乗って、苦労するところからは無縁で生きる・・・こういう風に生きる人も結構みています・・・ただ、人生の深みにかけるというか、もっと自分の本質を大切にするものをその中でみつけていかないといけないんじゃないかと、思っています。

力関係がかなり生々しいので、日本人がイメージするフランスというのとは現実はかなり違います。

性的描写に「のまれないで」、この作品をみていただきたいと思います。
どちらかというと、イメージに反して女性にみていただきたい映画だと思いますよ。
でも、性なしには人間の人生というのもありえないっていうことなんでしょうけど、性にはやはり愛がつれだっているべきですね・・・、やっぱり。私の簡単な結論でした。

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(2004/05/26)
サブリナ・セヴクコラリー・ルヴェル

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2008年8月7日 日食のエネルギー

明け方に雷雨が訪れて、昨日は本当苦しいような気候だったのが大分、よくなりました。
朝、空にむかって龍雲がでていました。
実物は、立派な龍の顔が空にむかっているようなかんじでしたよ。



とにかく、ここのところ体がだらだらとむくんでいるようなかんじで重苦しい日々がつづき、かといって冷房にあたると気持ちがわるくなる。頭がいたくなったり、目がしょぼついたり肩が痛い。やっぱり、夏休みは夏休みとして遊びにでていればよかったのだと思う今日この頃です。
実は、凄く元気だったのに、今月の初めから具合が悪いんです。

友人の家に行って話しすぎたので疲れたのだろうと思っていましたが、翌日は丸一日寝込んでしまいました・・・。一週間くらい前から、滅多にお腹をこわさないのにず〜っとお腹をこわしてたのも考えてみればおかしかった・・・・そして一昨日は朝11時までベッドから起き上がれず、予定を変更して大事をとりました。昨日はもう1年ぶり、もっとかな?チョコレートがやみくもに食べたくなり、ぺろりと大判のを一枚平らげて、また眠る、眠る、眠る・・・・頭の痛いのから目、肩、そして手足のしびれ、肝臓の痛み、そして今は歯がいたい・・・?

そして今朝、何故か今週はじめの着信メッセージが届きました。
それまで毎日、携帯の電源を入れていたのに、あるメッセージだけはそれまで着信されなかった。
そのメッセージは短期の仕事に関するもので、人間関係やお金はよいのですが、場所が遠くて不便なため、できれば違うほうの仕事がしたかった・・・・でもエージェントへの手前もあるので自分から断れないので、もうひとつの仕事が決まるまで結論を延ばしたかったというもの・・・・・悩んでいたのですが、着信後、3日もたっていて、おそらくは今日から始動の仕事のため、これは故意ではなくまったく持って不思議な不可抗力で流れてしまいました・・・・。なんか複雑な心境・・・。

あのエージェント、玉数は多いのですが、遠隔地の仕事でそれもなんとなくザワついた仕事を紹介してきてくれてました・・・これで縁が切れたかもしれませんね・・・・でも、強制的な形で悩みがひとつ消えました。

全てにおいて、先週の金曜日から、まるで方位磁石がグルグルと勝手に回りだしておかしくなったような状態に実はなっています・・・・それほど激しくはないけど、落ち込んでみたりして。でも揺れは激しいけど、なんとかバランスが保てるというかんじ。

今しがた知ったのですが、これは8月1日の日食の影響かもしれません・・・・
今回の日食はとてもパワフルらしく、北極でも観測されるそうです・・・・
私は詳しくないのですが、スピリチュアルとか波動とか、もしくは天体と地球のエネルギーなどを研究している人にはおなじみらしき話題。

簡単にいうと、地球全体、勿論われわれの波動に強い作用のある時期だそうです。
だから、ちょっと具合が悪くなるとか、いらいらしたり悲しくなったりするとか、食欲の波が大きくなったりとか、個人レベルではそういうことがおきるみたいです・・・・

エネルギーレベルがアップというか、波動が高くなるのの節目みたいなもので、今回の日食は数十年に一度という規模のものだそうです・・・・どういう計測基準かは判らないで書いていますが、ご興味のある方は調べてみてください。すなわち、身体でも心でも考え癖でも、もっと意識的にわかりにくい部分では魂でもマイナスとか重いものがある場合、それを自分から離すチャンスとでもいいましょうか・・・?そういうマイナスがはがれかかっている人は結構、調子が乱れるみたいですから、しっかりグラウディングしていることが大切みたいです・・・・よく、そいういうスピリチュアルな人で波動を上げようとか、あちらの世界と繋がろうとかしている人が最近いますが、人間として生まれているので、この世での体とか日々の生活とか、思考とかそういうことをしっかりと我が物として生きる必要があるんです・・・。でないと、そのうちうかんだまま木っ端微塵とかになります・・もしくは常に体調が悪いとか、ぼ〜っとしているとか、この世で陰が薄くなりますので、ご注意を。

スピルチュアルが「?」な人には本当、怪しい話なんでしょうけれど。
とにかく、いろんな意味で調子が狂いやすいのがこの日食の前後ということです。
ですから、あまりあわてないように、のんびりするほうがいいみたいです。
私はいつになく具合が悪くなりましたので、びっくりしております。

一方、日本でもここんところ一時的に天気が荒れるみたいですが、パリも凄い・・・・
地球全体にかかわる波動の変化ということですから・・・・
先ほどもピーカンで豪雨、凄い雷で、実は家の薄くあけてある窓に青い玉が飛び込んできた・・・電気みたいなやつ。びっくりしました。こちらの天気はワイルドですが、今日の午後のは思わず、友人と電話していながら悲鳴を上げるほど(私はあまりこわがらないほうなんですが)の稲妻でした。

とにかく、一言でいうと、磁場のエネルギーが強くてコンパスの針がぐるぐる回転しているような日々が続いています。心配する必要はないとのことですが、この期間はお好きな方でも占いとかしても結果がちゃんとでないとか、何かしようとしても集中力がでないとか、すぐ眠くなっちゃうとか・・・・私も今日くらいから体調が回復しはじめていますが、まだ首と歯が痛いかんじ。昨日、一昨日は暑いのに足湯をして足をマッサージしたらお湯がにごりににごりました・・・・足も相当むくんでいましたね。

16日はこれに続く月食があるとのことです。
心境の変化や、出会いやめぐり合わせなんかにも作用するようです。
ともあれ、敏感な人は体調にでるみたいなんで、みなさんも気をつけてくださいね。
せっかく、超元気なのだから、早いところこの乱気流を抜けたいでやんす。

「やんす」といえば、大好きな赤塚不二夫氏のご冥福を心からお祈りします。
彼は天才ですね、本当。

こういう方のことを思うと、やっぱり、日本人って凄いと思います・・・こんな凄い天才、ほかにいるか?っていうかんじでやんす。(笑)
この波動のシフト時にめされた天才、きっと天使みたいな魂なのかもしれません。
私はまだまだ、人間として、俗っぽい部分もしっかり満足してがっしり生きていきたい、そういうパワー日食でした。
ということで、今宵もよく眠ります。

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2008年8月4日 落ち着かない日

パリは夜は肌寒い雨が降り、日中は明るくそしてどこか澄み切ったような空気。
とっても過ごしやすいです。

ヴァカンスに出た友人から昨晩電話があり、プロヴァンス地方は30度を超えてとても暑いそうです。
海水浴(古い表現といって、日本で以前笑われたけど)をして、しのぐといっていました。
そんなこと聞くと、行きたくなってしまいます・・・・・。



今日は奇妙な日で、心穏やかな人と、なんか心がすさんでいる人、くっきりわかるような面白い一日でした。心穏やかな良い人と会えば、それに調和して自分も優しくなります。そうでない人に会ったら、「?」と思いますが、腹をたてたり、嫌な気持ちにならない自分に気がつきます・・・・
どうしてこういうことがいきなり可能になったんでしょうか?嫌なことにゆすぶられないためには、基本的に「自分に関係ない」というスタンスをもっておくこと、変な状態の人を文字通り「敬遠」するっていうかんじでしょうか・・・・なんか、ある意味、そういう人達が遠くにいるようなかんじがします。

最近、以前はどうしてあぁ過敏だったのだろう?そしてどうして人の感情にすぐ共鳴してしまっていたんだろう?と過去の自分のことを理解できなくなっている自分に気がつきます。勿論、怒ることもありますうが、怒りをかんじてもやみくもに怒らないようになってきました。

例えば、ホメオパシーなどを学んでいるとよく出てくるんですが、喜びというのも大切ですが、喜びすぎて浮き足だつというのは怒りで我を失うと同様にとはいいませんが、健康という観点からみるとやはり良くないことです。感覚的にいうと、体に心や魂がしっくり収まった姿ではないからです。
喜怒哀楽といいますが、喜怒に振り回されるとお腹が据わりませんし、哀楽というのは人間の情操の最たるものですから、これをおろそかにするとお腹が空になったり、逆に「詰まって」しまうようです。

まぁ、喜ぶというのはほどほどにすればいいんでしょうけど、怒るというのは体に悪い。
結局、楽しいというのは文字通り、心、体、魂、自分だけでなく回りの環境もあってのことですから、いろんな意味で自他ともに調和したあり方ということで、これが一番みたいですね。
哀しみというのは、浄化作用、人間の感情の中で一番透明なイメージがあります・・・まるで水晶のように。

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反面、怒るというのはすご〜い強いエネルギーですから、何か行動するときや突破するときの起爆剤にはなります・・・ただ、消耗するっていえば消耗しますよね、ご存知の通り。上手くつかうと、ホルモン伝達物質なんかの関係で、それこそコーヒーやタバコ、お肉やドーピングみたいない効果がありますが、あまり乱用すると命を縮めたり、体や心や人間関係が硬くなってギクシャクした人生になっちゃうみたいです。

一方、怒らないで対処するというのは、やっぱり理屈ではなく、自分の状態に関わってくるみたいです。疲れや不安、傷ついた部分、コンプレックス、切迫した状況・・・・こういうのが勘違いや誤解というおまけまでつけて、自分に凄い重荷を課す状態になるわけで、すぐに怒ったり、情けなくなったり、悲しくなったりするのは、そういう状態になっているからみたいです・・・幸せな状態というか、調和した状態にあると、人は起こる前に一瞬、「どうして?」と思います。

キーワードは「軽く」ということ。
個人的に、今日という日は、今までど〜んなに無意味なプレッシャーや期待をまるで当然のごとく自分にかけていたか、「そういえばそうだったのね」となんとなく連鎖的に判った一日でした。だから、負荷の「軽い」人とはいい関わりができて、負荷がそれぞれ「重い」人とはなんかトンチンカンな、嫌なこと未遂の状態ですれ違うという一日。道ひとつ歩くのでも、そういうのってドラマ仕立てで起こってくるみたいです。

例えば、今朝、駅に行く道をいそいで、あと5センチ、いや3センチ右によっていれば私が怪我をしていただろうというような、下手というか無配慮な運転で一台の自転車が追い越していきました。自転車に乗っているほうも「ひやり」としたと思います。それも、歩道の真ん中(原則、自転車は自転車専用レーンか車道を走るとされているので稀です)でです。以前なら「ちょっと、そこの、気をつけなさいよ!」と怒鳴った後、「ふんとにっ、危ないったらありゃしない、馬鹿じゃないの!」とぷりぷりしたところです。しかし、この「以前なら」というパターンを気がつくと私は頭の中でシュミレーションしていました・・・・無意識に。それで、そのまま自転車の背をみながら歩いていました。

確かにぶつかっていたらかなり危ないでしょう。
でも、怒るのが嫌だったので、「ぶつかったわけではないから、別にいいではないか?」と思うことにしたのです・・・。ぶつかっていたら、大怪我が大切なソニアリキエルのスカートが台無しだったとか考えるとむかっとしそうになるけど(笑)、それは起きなかった。運がよくてラッキー、と空に向かって十字を切りました。

たとえ、この場合に注意をするにしても、自分に非がないところで自分が取り乱す必要なし、ということで、せっかく運よくなにも問題なく過ごしえいるのだから自分で一日の初めの気分をぶち壊すこともなかろう・・・と瞬時に計算して判断したらしいんです。もしくは、「自転車はここをはしらないで!危ないのよ!」と叫ぶこともできたかもしれません。
人の「非」や変なところにひっかからないということですかね・・・。

人間の非をとことん追求してはいけないという価値観がある国で、自分が間違っても「わたしのせいじゃない」という権利があるというのに、これに慣れるのにどれだけ怒ったかは判らない・・・・(笑)でも、最近は非をあげつらい、責任追及をすることの罪というかむなしさもある意味、わかるようになってきました。要は全体としてみたバランスの問題です。

一方、非を追求しないからといって、納得のいかないことを飲まされてはいけない。飲んだほうが悪くなる。このゲームのルールをマスターして上手く世の中を泳げる人はフランス人でもそうそうはいませんよ。(笑)だからこそ、これをマスターしたら、それこそ「ゲームの達人」になるんだろうな〜、と思います。

人生って、いろ〜んなものが飛んでくる。
いかにかわすべきものをかわして、いかに欲しいものをキャッチするか?

もうひとつ肝心なこと、それは自分の気持ちをキャッチすること。
私はなんだか、ここのところ2、3日、自分が上手くキャッチできていないみたいです。
これは、あんまり意識しても理屈ばかりになってみえてこないので、まるでこんがらがった毛糸をほぐすようにだましだまし、パターンや結び目をみつけながら自分に戻っていくしかない。
長期にわたりこんがらがってしまっている毛糸玉は、それこそ期限をきらずに、大きな枠組みの中でほぐしていかなくてはいけないでしょうね。今回の私の毛糸玉は小玉みたいです。

子供の頃大好きだったドッチボールのように、外からくる玉をうまく交わしながら、よい球をキャッチしていきたいです。自分の心がやもするとフワフワしてしまうけれど、ゲームにしっかり参加することで、意識がさえているかんじ。道を歩くのでも、人と会うのでも、それこそ、ゲームです。

自分も含めて、自分と関わる人全てが「勝てる」ゲームにしたいなぁと重いながら、なんだかフワフワしている変な一日です。今日は眠りながら、せっせと心と頭の毛糸玉をほぐしてみたいです。
起きているときには眠っているときにできないことをして、眠っているときに、起きているときにはできないことをする・・・・。これもバランスということなんでしょうね。

一雨きそうな空模様。巨大な猫と人の顔にみえるのは私だけでしょうか?
こういう顔をした人が世の中に多いのなら、今宵の雨がそれを綺麗に洗い流して癒してくれるでしょう。
結構、この時間の空には不思議が一杯。
ぐっすり眠れそうです。


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2008年8月3日 ゴシップ・ランチ

曇りのちパラパラっと雨が降る日曜日のパリ。
市場もなじみの八百屋さんはヴァカンスでみなれない顔がちらほらり。
今週末から8月15日まではフランスでは、日本のお盆に相当するヴァカンス期間。
この期間も当然、パリに残る人はいるのですが、かなり雰囲気が変わってきてます。
私の住む建物の住人も半分は長期で留守にするので、それらの留守中のアパルトマンを短期で借りてヴァカンスしている見知らぬ人と日々、すれ違います。

Rue de la Seine もことのほか、ひっそりしています。



先週末、知り合いの画商の方からヴァカンス出発前にお昼でも食べましょうというお誘いを受けて、あるトレンディなレストランにお食事に出かけました。有名なデザイナー、コンラン氏のプロデュースによるものだそうです。言われてみれば、ロンドンによくあるかんじのお店のつくりです。この場所は、以前長いことキャバレだったらしいのです。それも、おかまショーで有名な・・・場所柄、かなり洒落ていたのではないかと思います。持ち主がなくなった後、暫く手付かずの状態だったのを数年前に今のレストランにしたとのことで、キャバレだった当時の名前のみ残っているとのこと。お料理のほうはそれほど特別ではなかったかなぁ・・・。まぁ、雰囲気がモダンというかファッショナブルということで、13時すぎにはこのガラガラの時期なのに、ほぼフランス人で満席になりました。

この友人も日曜に南フランスにヴァカンスにでかけられるということで、もう、あと一日という仕事がかなりだるいご様子・・・・何故か冷房が効かない店内で、デザートのシャーベットで涼みながら、いろいろと情報通の友人とゴシップ談義に花が咲きました。

中でも、カーラ大統領夫人の話は時節柄、面白かった。
私はあまりゴシップ記事を読んだりしないので知らなかったのですが、彼女の実の父親はブラジルに移民したイタリア人なんだそうです。今年はじめに告白記事が出たらしいのですが、フランス人の事情通はたいてい知っていた話だったそうです。カーラは母親が30半ばくらいの頃、20歳そこそこのギタリストとの間に不倫でできた子だそうで、そういえば、姉の映画監督とは全然、似てもにつかない顔をしています・・・・異父姉妹ですね。カーラ自身、母親に似ているともいわれますが、お姉さんのほうは父親似なんだろうくらいに思っていました。大きくなるまでカーラ本人は自分の出生の秘密を知らなかったらしく、それでいて何かを感じて育っていたのかもしれません。おそらくはそこで父親コンプレックスからあの変な恋愛遍歴癖が生まれたのではないかと思われます。

人のことをみていても、本当に愛し合う人と結婚し、また、結婚を通じて愛を育てていける相手をみつけるのは簡単なようで非情に難しいことなんだと思います。何の変哲もなさそうな、中年のご夫婦でも手をつないであるいたり、仲良く自転車にのっていたりしているのをみますが、あぁいう姿の裏にどういう曲折があるのかもしれないと思ってみたりします。

この年になってはじめて、結婚とは生活のためにすることなのかもしれないと思ったりします。
お金持ちになればなるほど、そういうことが多いみたいですね。
男性でも女性でも若くて綺麗とだけいうなら、いつでもスペアはありますが、よほどのことがないかぎり、「遊び」の道具というかお相手にしかすぎません。ただ、若くて美しい意外にも何か強いものがある人は「転んでもたたではおきない」んでしょうけどね。それでは結婚というと何なのでしょう?できれば双方、多くの場合、一方が「愛」を相手に移しこんでしまう、もしくはやはり気があって価値観があうので、一緒に生活をしても快適というだけのことなのかもしれません。一番の理由が、政治的な結婚みたいです・・・自分の家の事業、家名、これらを栄えさえたり維持するための結婚、ヨーロッパのお金持ちの場合はこれが多いみたいですね、未だに。

カーラの実家の場合、したがって、ブルジョアの家にはよくあることなんでしょうけれど、父親も女性関係が派手で、母親も不倫をしていたということで、実の父親のほうも派手っぽいけどどうなんだろう。実の父親のほうは、ブラジルで成功したビジネスマンで、なんとなくカーラに面影がある。見た目より幸せではないというかんじです・・・・以前、よくみてもらった占い師の方が、テレビや雑誌をみていると気持ち悪くなるといっていました・・・・有名人の実際の姿が透けて見えるからだそうです・・・判るような気になってきました、ここんところ。

いろいろ、話をきいていると、お金もちになるほど、お金、お金、お金という人生になっていて、それに不倫などのスキャンダルが絡まっているというかんじです。「お金の奴隷になっている」というのが、私のゴシップをみるたびに思うこと。本当は愛とか綺麗なものが欲しいんだろうけど、全部お金と欲というフィルターに通しちゃうからおかしくなる。

一方、上手のセシリア前サルコジ夫人も実は、ニコラと離婚後、今の実業家と結婚が決定する直前にあるカメラマンの恋人と分かれていたらしいです・・・・ゴシップ通によると、「やっぱり、もっとお金をもっているほうがいい」ということで、前付き合って一度別れた実業家と結婚することに急遽したそう・・・カメラマンのほうもなかなか経済的に成功していたそうですが、資産総額の面では及ばない・・・・でも、よほどニコラはいやだったんでしょうね。権力の座よりお金そのもののほうがいいという女性らしい。
ただ、かなりやり手というか、凄腕の女性のようです・・・・きついみたです。(笑)

ちなみに、フランス人はイギリス人とはゴシップ好きといってもまたちょっと違いますが、とにかく新聞、雑誌をよく読みます。特に、政治記事が大好きなフランス人はその周辺のゴシップにも、「人知れず」通じています。だから、よ〜くわかっているんですね、特にパリにいる、ある程度の人達は・・・でも騒がない。そういうもんだと、おもっているようです。パリの新聞、雑誌の質が以前と比べて非常に落ちているということを言う人も、識者の中にはかなりいます・・・・ヨーロッパ人の「賢さ」と「弱さ」が、こういう人達と話しているとよく判ります・・・。

いろんな話をしていると、私はいかに自分が世間しらずでウブなのだろうと思ってしまいます(笑)。
知れば知るほど、汚らしいもんが一杯みえてきてしまうような・・・・

で、世の中の貧しい人や、そういうお金や権力と無縁に暮らしている人のほうがいかにシンプルで幸せというものを知っているかと思うのですが、そう世の中単純でもない・・・・でも、彼ら自身、機会がないだけで、もし環境がゆるせば、同じようにお金を追っかけて生きていくのだろうと、それが人間の性なのだから悲しいけれど仕方がない・・・といわれると、もう救いがないようにさえ思えます。

私はかねてから、お金というものがこの世に生まれたこと自体、それがアダムとイブの原罪に等しいのではないかと思ってきました・・・・もっといいものがあるよ、もっと気持ちのいい生活があるよ、もっと美しいものが手に入るよ、もっといろんなことができる、もっと楽ができる、もっと・・・・という風に囁かれるわけです・・・。お金持ちはお金持ちなりに、貧乏人は貧乏なりに・・・

私はこういうのから、一切、賭け値なしに自由という人にあったことがあります。
ブラジルの自然保護地区マットグロッソ、ここのある農園に観光客としてお世話になっていた頃、私の部屋を毎日お掃除してくれたり、毎朝のパンやチーズを作ったりしていた女性。私はブラジル、それも地方でチップを渡すときには、それなりに気を使っています。なぜなら、お金さえもらえればいいという考えでなく、誇りを持っている人が結構いるからです。でも、生活があるでしょうし、こちらもそれなりにサービスを受けているので、お互い様ということです。それを忘れると、人間としておかしくなります。
この彼女、一週間、毎日、枕の下にチップをおいても一度も受け取らず、しまいには紙に「いつも、ありがとう、ほんの感謝の気持ちなのでどうか受け取ってください」と書いても受け取らなかった・・・・
いろんな人がいますが、ここまで徹底した人も珍しい・・・旅立つ前の早朝、凄い鳥の声でたいていは目が覚める(様々な野鳥がけたたましくひとしきり鳴くと、そのあとに鶏が鳴き出す、凄いコーラス)のですが、彼女が牛の乳搾りをさせてくれました・・・私には才能がないみたいだけど・・・そのときに、まじまじと彼女をみましたが、インディオの若い女性で、ほっそりとしていて、長い髪をしていました。とっても綺麗な人なんだなぁと思ったのを覚えています。あぁいう、さりげない美しさが、「豊かさ」や「開発」や「近代化」のなの元に失われていくのかとおもったりもしました・・・・。

単なる、理想主義でもロマンチストでもなく、あぁいう美しさを前にすると、普段の生活に戻ってどうしたらいいかわからなくなるときがあります・・・・。パリの人にはいくらいってもわからないことでしょう。
ただ、田舎に引っ込むだけが解決ではないと私は思っている、どうやって私は生きていくのが幸せかと思っています。

にしても、興味本位というだけでなく、違った観点からゴシップ記事を読んでみるのも面白いかもしれませんね。お金をこの世でたくさん持っている人達が一体、お金儲け以外で何をしているのか、それをみてみるとのは結構、自分とお金についての考えを深めてくれるかもしれません。

お金はとても大切、そしてそれと同時に、どういう人、人達と生きるか、どう生きるか、それも大切。どっちのほうが大切と言い切れない部分が、この世の難しいところ。どちらかだけを知って居れば、かえってそれはそれで楽なのかもしれませんが・・・・。

じゃあ、一体、愛とはなんでしょうか?
これらの要素全てを考えて、全てを動かして生きるということが、この世を生きるということなのでしょうか?「あまり、考えすぎてはいけないよ」と友人は笑っていました。
ふ〜む。

これはやはり、かなりよくできた映画だと思います・・・・とってもヨーロッパ的です。
小説というか、原作のほうは勿論、文学的にもかなり水準の高いもので、これを読んだというとフランスの知識人には「よくできました」と桜マークをもらいます(笑)。
本当に魅力的な登場人物で・・・そして本当の愛をどうして人がつかめないかを考えさせられます。
ある意味、生活で必死な人達には起こらない不幸といえばそうかもしれません。
これも悪の咲かせる華のひとつなのかもしれません。

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やはり、ゴシップにはフランスの真実、伝統が垣間見れますね。

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