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Author:つばきりゅう
なんかその都度「?」と感じた一見関連性のない細かいことが最終的に大きな像を結ぶ。そんな観点から幸せを実現していきたいという気持ちからはじめたサイト。よろしくお願いします。

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2009年7月30日 Bonnes Vacances!



パリは20度台前半というかなり爽やかな陽気となっています。
フランスで恒例の夏のヴァカンスは7月からはじまり、9月のはじめまで続きます。
私のかかりつけの歯医者さんも明日までで、今週末からは夏休み。
パリも夏のセールも終わり、いつもならそれでも世界中からやってくる観光客で賑わう場所も閑散としています。お客より店員さんの数のほうが多い・・・・

多くの識者の間では、株は下げる、上げたとしてもそれは「だまし」くらいにおもっておいたほうがいいということをききますが、今回の不況はかなり深いというかんじです。実際、そんな生易しいものではなく、かなりの人がシステム崩壊くらいの危機感をもっているのではないでしょうか?

観光客はフランスで2割減ということですが、もっとじゃないかとおもいます。
というわけで、パリでは8割以上がヴァカンスに出てしまい、観光客も激減となると、今年の8月の
パリは例年以上にかなり静かかもしれません・・・。ただ、特に言葉などから察するにルーマニアあたりから来ていると思われる路上の物乞いの数がここのところ急増しています。すご〜い、嫌な気を発している男女もいますから、パリにお越しの際はみなさまも気をつけましょう。

毎週、近くのスーパーのゴミだし日には、一見普通の服装をした男女が嬉々として我さきにと賞味期限がきれた生鮮食品をあさる姿がみられます・・・・普通の市民(?)はこれを驚愕のおももちで、その周辺を避けるように歩きます・・・・。本当、このままで行くと、大きな都市に住むということ自体、疑問
をかんじてきそうです・・・・パリの郊外とくに南のほうでは比較的生活にゆとりのあるフランス人の隠居夫婦なんかが住んでいる場所があるのですが、こういう人達を狙って、移民集団が強盗に入るという事件がかなり起きているそうです・・・。ただ、あまりおおっぴらに報道されていません。

悲惨なこと、問題をみつめることも必要ですが、そういったほうに偏って世をはかなんでばかりだったり、怒りに支配されてもいけません・・・・健全な怒りは大切ですが、いつも嘆いたり怒ってばかりいると、変な想念をひきつけてしまいますのでご注意を。暗いのはいけません・・・・こんな時勢ですから、暗くなると底なしに暗いほうにひきずられますので、ご注意を。

できるかぎり、それぞれの可能な範囲で心がますます豊かになれるような過ごし方をするのが大切だと思う、きょうこのごろ。というわけで、私は夏を楽しみたいとおもいます。(笑)

尚、フランスの夏のヴァカンスのピークは8月15日。
この週を境に夏まっさかりから秋へと以降します。

コート・ダ・ズュールなどのフランスを代表するヴァカンスのメッカでは、7月〜8月の20日くらいまで、世界中から王族から富豪、有名人などでぐわ〜っと賑わいます。かなり派手なかんじですが、なんかギラギラしていて私はこの時期は好きではないので、ちょっとはずします。(笑)
不況など関係ないという顔をして遊んでいる大人たちがここにいます・・・
でも、かれらの姿から学ぶこともあるのですよ・・・実際。
こういう人達の姿をいぎたなく写して人の嫉妬や嘲笑を買うような雑誌や報道が多いというだけで、彼らは彼らのやり方で夏を楽しんでいるのでしょう。

しかし、こちとら海辺で法外にお高いシャンパンを開けて流行のヘラクレス・サンダルで日焼けした肌に金粉をまぶしてナイトクラブで踊るという展開は、健康にもお財布にもよくない(笑)のでパスします。

それより、フラミンゴや野生の馬などの動物で有名な、まさに野生保護地域に指定されている美味しいお米の産地、カマルグ地方で、心しずか〜に、海草パック蒸しと甲羅干し(まるで人間ひらめとかアジのひらきのようですが)にいそしみたいと思います(笑)。カマルグよいとこ一度はおいで〜!
ちなみに、タラソセンターはこの不況下でも、例年同様、満員御礼のようでした。
みなさん、疲れているのでしょうか・・・。

今回は南フランスでもアーチスト縁の地や、さらに隠れたスピリチュアルスポットなどもみつけられたらとおもいますので、こういう系統が好きな方はお楽しみに。

皆様もよい夏休みを!
Bonnes Vacances!


なにはともあれ、夏は読書ときめています。
今年は10冊くらい持参しますが、そのうちいくつかご紹介。


ゲルニカ  ピカソが描いた不安と予感 (光文社新書)ゲルニカ ピカソが描いた不安と予感 (光文社新書)
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心の処方箋 ホメオパシー心の処方箋 ホメオパシー
(2007/05)
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ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)ローマ人の物語8 (新潮文庫)ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)ローマ人の物語8 (新潮文庫)
(2004/08/30)
塩野 七生

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サド侯爵の生涯 (中公文庫)サド侯爵の生涯 (中公文庫)
(1983/01)
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2009年7月27日 月夜にすすむ馬たち



パリは今週末、つかの間の晴れを楽しみました。
日本でも大雨になったりだとか、パリも7月だというのに夏らしさがあまりない天候が続いています。
かなりいろんなことで嘘ついていたり工作していたりしたことのつじつまが合わなくなってきているなぁと、最近びっくりしていますが、この天気をみても温暖化などということが、作り話であったということが「自ずから」暴露されていくかんじですね(笑)。

昨日、Tour de Franceもフィナーレを向かえ、フランスはおろか世界中が盛り上がったようです。
ただ、昔と違うのは、いろんな裏の事情がでてきてしまい、スポーツをみるのもかなり白けてしまいます・・・。おくすりはスポーツでは不可欠になっているような気がしてますが、20時間単位で全身に酸素を送るためとはいえ、全身の血を入れ替えてまであのハードな工程をこなし、数年後は癌になったりして・・・命がけではなく、魂も身体もなにかに売り渡してしまった人達にみえます。

こんな恐ろしいことをしているのに、それで多くの人がおまつり騒ぎをして食い入るようにみて一喜一憂している、涙ぐんで感動している人までいるなんて・・・世の中って、やっぱり怖いです・・・。

個人個人が心をゆさぶられる「感動」というのは人を動かす強い動機になりますし、感動というのはとっても気持ちのいいものです。でも、陶酔してコントロールされたり、めかくしされたり、だまされてしまう人が多いですよね。

でも、最近の世の中ではそう知った風で嘆くまでもなく、短いスパンでばれたりひずみが表面化するような、そんな動きが最近多いとおもいませんか?

そういうわけで、大好きなスポーツ観戦も最近は、ごく一部の好きな種目を除いては、できるかぎりどぴんグの少なそうな、地味目の競技をみて楽しんでいます・・・。

そういえば、我らがニコラも昨日は朝のジョギング中に具合が悪くなり、パリでは歴代の大統領が緊急もしくは重病のときに運びこまれるという、軍医のそれも名医で知られるVal De Graceという病院に入院されたとか、すでに退院されたということですが。心臓発作じゃないということですが・・・

無理はいけません、不自然な無理をしていると、取り返しのつかない展開になるのが最近の風潮のようです。私はこれって、神様というか天と地からの作用だと、本当におもいます。どうぞ、優しいまるで白ヤギのような奥様の歌をききながら、安らかにお休みくださいませ。メェ〜・・・・。お大事に。

というわけで、いんちきな感動などいらん、ということで・・・
私は日本でも人気の高いアーチスト、ブラジリエ氏のお気に入りの作品を眺めて、自分の魂を美しい馬の背に乗せ、遥か彼方の月夜に飛ばすことにしました。
BGMはデュークエリントンのジャズの名曲、キャラバン。
大好きなピアニスト、ペトルチアーニの演奏で、躍動感がありながらも透明な月夜の輝きを音色に載せたような、そんなかんじで楽しみます。

ちなみにリンク先の画廊さんでは、今週からブラジリエの個展が開かれているそうです。
この作品もありますので、気持ちをさらりと洗いたくなったら、常設とは別に「新着」のコーナーにいくつかありますどうぞ遊びにきてみてくださいね。

社会にいながらにして、いろんなことを見て聞いて、ときには人波にもまれても、魂は自由にすこやかに・・・。小さな我の、エゴの自分ではなく、大きな宇宙そのものような自分の懐に魂はあるんでしょうね。たまに海に、森に、空に、宇宙にかえっていきたくなっとき、自然の中にでかけられないときは、私は好きな絵の前で一人でほわ〜んと寛ぎます。

どうか、みなさんも、大変な世の中といわれていますが、大切な自分の魂はいつもみずみずしくいてくださいね。

素晴らしいスペクタクルをみて「わぁ〜」っと驚くのも魂の選択にいいんじゃないでしょうか?
日本でも大きな話題となったもとはフランス生まれのスペクタクル、ジンガロ。

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(2005/04/02)
バルタバス

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こういうのもいいですが・・・、
どちらかというと、私は個人的な楽しみに走るほう・・・「おたくかなぁ?」ので、こちら・・・。
私はデューク・エリントンが大好きなのですが、彼の曲を弾くピアニストのうちで最高といえる一人がこのフランスを代表するこれまた、私が一番好きなジャズピアニストのペトルチアーニ。
なので、彼の演奏する「キャラバン」という曲は私にとっては超お気に入りの一曲です。
ジャズをお好きな方はよくご存知かと思いますが、ペトルチアーニはその名前からも判るとおりイタリア系の南フランス出身の人。骨の先天的な異常から身長が1メートルくらいまでしか伸びず、体躯の形成異常から肺疾患を何度もわずらい、36歳の若さで肺炎で亡くなりましたそうです・・・。
フランスでは彼の訃報は大きく報じられました。

そのなんともいえない独特な演奏スタイルは繊細にして軽やかな力強さがあり、なんとも聞く人を「楽観的」にしてくれます・・・そういったわけで、日本でもファンが多く、何度も来日しています。
きっと、人間の強さ、生きるよろこびというものを、人より多く知っていたんでしょうね、彼は。

個人的にはウェイン・ショーターとのコラボの一枚は感涙ものです・・・聞くのが嬉しくて嘘ではなく本当に、涙が出ます。彼は実はその障害にもかかわらず、非常に情熱的な恋愛を人生で何度も経験したそうです。

透明の心と太陽のような明るさを魂にもつ、小さな、巨人。

個性が強いので好みがわかれるところでしょうが、私の大好きなピアニストです。
ソロ・ライヴソロ・ライヴ
(1998/11/18)
ミシェル・ペトルチアーニ

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2009年7月16日 「お金」についての読書



パリは7月14日の革命記念日の週。
店は空いているのに、お客はいないというのが町の情景です。
見事に、ルーヴルの向かい、いつもは観光客でひしめくアークもこの通り。
多少の観光客は勿論いますが、大抵はパックツアーで片手にサンドイッチというかんじのツアー客達が殆どで、経済危機のきびしさがでているかんじです。

モノが売れないならば、景気が悪いならば、「もっと努力を!」、という号令のもと、労使関連の調整が大変なのでなかなか日曜日に店を開けないできたフランスですが、そうもいっていられないプレッシャーがあり、販売やレジ係り、警備関連などの人達が最近では日曜祝日など働いています・・・・

でも、肝心のお客がいないのだからどうしようもないと個人的には思いますが・・・。フランスの良識ある友人達と話せば、まさにお役所、公僕たる公務員こそまず率先してサービスするべきだという。ごもっとも、役所関連、もっと便利なところで銀行や郵便局が土日窓口受付をしていたほうが、ありがたいというかんじがします。

結局、こんなふうにたいてい最初は何か都合が悪くなると、「どこか」よせやすいところに、そのしわ寄せがいくのでしょうが、この公務員大国フランスもじりじりとそのあり方がかわりそうです。なんてったって、普通の国民の大半の夢が子供を公務員にすることなんだそうですから・・・・よく自由だ芸術だモードだ美食だといわれるフランスのイメージとその現実はかなり違うというのがここでもわかるかと思います・・・。この大きな公務員ブロックがゆれようといのうが、この経済危機。

フランスに限らず、まさに大きなこと、大きな変化というのはじつはず〜っと前からじりじりと地盤移動みたいなかんじではじまっていて、直接の因果関係がないようにもみえるけれど、丁寧にたどると必ず原因がかなり巧妙に隠れていたりするもんです。

その時間差をどううまくしのぐかというのが、処世術というかマネー術みたいになってくるらしいのですが、もうここまでいろんなことが世の中でわかってくると、たとえその場しのぎにしても、何を目安にしていいやらわからなくなる。

というわけで、ここのところ読書をしております、本日またひとつ読み終わる予定ですが、ちょい辛口ですがこれから起きることに対してある意味よい参考になるとおもわれるものをいくつか、みなさんにもお勧めいたします。ご興味、お時間というより、縁がある人はこの夏ぜひご一読を。

今年の夏の読書テーマは「お金とはなんだ」ということ。
これを肯定とか否定とかじゃなくて、自分がしっくりいくまでいろいろ呼んでみたいとおもうのですが、お金というのはあってないようなもん、これを自分なりにどうとらえるかで、金運も幸せ度も変わってくるんじゃないかとおもっているのです。愛とお金はエネルギーとかいうのも本当だとおもいますが、今回はもちょっと違う読み方をしたい。

現在のこと、それに遡ること、そしてこれから・・・、この本に子供から大人までいろんな文化や歴史のある国の人々に誰にでもわかるように書いてあったというかんじの本です・・・大分前の本なのに、そのまま時間を止めているような作品です。読んでいない方は文庫で呼んでみてください。ちなみに、エンデ氏は「エンデの遺言」でお金についてすでに核心をついていますが・・・・そこまで世の中がいくまでには、まだ今の世の中で泳ぎきらなくてはいけません・・・。
でも、子供達とはこれを読もうと思う。

モモ (岩波少年文庫(127))モモ (岩波少年文庫(127))
(2005/06/16)
ミヒャエル・エンデ

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以下の2冊はリンクにある「ジャパン・ハンドラーズ」のブログで紹介されていたものです。詳しくはリンク先をご覧になってみてください。

神々の軍隊VS国際金融資本の超暗闘 国体=天皇を護る人々の聖なる敗戦 (5次元文庫)神々の軍隊VS国際金融資本の超暗闘 国体=天皇を護る人々の聖なる敗戦 (5次元文庫)
(2008/06/07)
浜田 政彦

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「神々の軍隊」は一時入手がかなり困難でしたが、最近では文庫になってでていましたので、迷わず手に取りました・・・・日本の歴史、そして「XX神事」というものに興味がある人、そして三島由紀夫の読者の方・・・・私はこの三島由紀夫のほうから入ったのですが・・・・、どう読むかは人それぞれですが、力作です。

地球を滅ぼす人類最後の宗教 マネー/金融システムの闇の超起源 (超知ライブラリー 44)地球を滅ぼす人類最後の宗教 マネー/金融システムの闇の超起源 (超知ライブラリー 44)
(2009/05/23)
R・D・ウィリング

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こちらは、現在日本からとりよせて本日読む予定の一冊。
投資、貯蓄、金運云々を考える前に「お金」とは一体なんなのか、よく考えてみたくなりました。
というわけで、こちらもおすすめ。この本についての解説は、http://amesei.exblog.jp/9779438/をご覧になるとよいでしょう。

トンデモ本といいますが、ご承知のとおり、どうしようもないものと、そうでないものがあります。
人間にも良いものと悪いものがあり、宇宙人(?)にも良いものと悪いものがあり、世にもあの世とこの世とその世がありなどとやっていくと、結局みんなひっくるめて世の中・・・何をどうとらえてどう関わるかにつきるというかんじなのですが・・(なんか支離滅裂)。頭は冷静で心は熱く、身はすこやかに麗しくと・・・・あるためには、やはり智恵が必要なんですよね・・・・数ある例えば、本のなかから、自分の判断力を鍛えるようなものを読んでいく、それが正しいとか信じ込むんではなしに、やっぱり、人間は鍛錬していけるもんだと自分で納得して勉強していけるという、そんな本たちのいくつかです。

夏の読書はここらへんからはじめようとおもいます。

2009年7月7日 ひたひたと日本のなみがやってきた

本日は七夕です。
日本では大人になっても、「七夕かぁ」とおもうようなニュースや光景をみたりして、子供の頃に短冊に願い事を書いて空をみあげたり、雨にならないようにと祈ったことを思い出したりしていたものです・・・日本人の風情、やさしさ、かわいらしさなんていうのは、こういう伝統行事なんかに由来しているところが多いのだろうなぁと、日本国外に出るとしみじと思います。フランスにはフランスのフランス流のそういった部分がありますけれど、日本人のものにはロマンというか、目に見えないもの、この世ではないところに思いをはせるような、傍から見るとそういう部分が多分にあるみたいですね。



こちらは、パリは6区のボザールこと「Ecole nationale superieure des Beaux-Arts」という19世紀から現在にいたるまで絵画や彫刻をはじめとする芸術家を数多く輩出してきたフランスの美術学校があるのですが、その脇に書かれたかなり大きめな落書き(?)。なんとなく花のモチーフといい猫のかんじといい、枠が絵馬っぽいかんじのせいか、日本的なものをかんじるのは私だけでしょうか?

ご承知の方も多いかもしれませんが、このボザールのある界隈は、サンジェルマン・デ・プレの中でも画廊や古美術商などが多いことで知られていて、この正面のとおりにある「ロテル」(フランス語でザ・ホテルという意味)というホテルは、かのオスカー・ワイルドがながながと逗留したことでもしられていて、数年前に改築されましたが、彼の滞在していた部屋はスィートとして現在も当時の趣を残して、勿論宿泊可能です。

ちなみに、ボザールを背にしてこのボザール通りを歩くと、セーヌ通りにつきあたりますが、ここがパリではアヴェニューマティニヨンと並ぶ画廊の多い通りです。

そういえば、この落書きをみて思い出したのですが、最近、なにかと日本のものごとを見聞する機会がパリでぐ〜んと増えました。従来の歌舞伎、芸者、寿司、着物、折り紙などの「典型的」なものにとどまらず、「日本の〜」とかいうんでなしに、そういう枠組みと違うところから日本のものごとが受け入れられてきているようなんです・・・・かんじとしては。そんな感覚をもつことがここ数ヶ月非常に頻繁になってきています・・・。

つい先日もBBC製作による徳川家(家康から家光まで)の歴史を大河ドラマ的にとらえた作品がフランス語に翻訳され、テレビで放映されていましたが、(BBCのものですが)あまりにも詳しくそしてきちんと作られているのにびっくりしてしまいました・・・。アメリカやイギリスで優れた日本研究家がいるというのはいわれていますが、このテレビドラマはかなりよくできていました。「〜通」という知識人はいつの時代もいるもんなんでしょうが、問題は、一般大衆レベルにむけて、かなりきちんとしたものが作られていてそれがフランス語翻訳で一般に放送されているというのは、かなり面白い。

去年あたりから気がつくに、ブームというよりもっと地道なかんじで広がっているような静かな日本の「ヒット」ものがちらほらとパリで目に付く・・・以前よりも大衆に溶け込んだかんじのものも多く、フランス側から日本で文化的、社会的に起きていることをかなり詳しくルポルタージュするといった番組や記事も目立ちます。

以前は、ある意味こちらではかなり特殊な少数派が日本に関心をもっていたという印象がありましたが(日本オタクとか・・・)・・・。

我が家でも普段は家で日本食を作るというのは月に一度くらいでしたが、最近はいろいろとアレンジをして頻繁にテーブルに登場するようになりました。

日本にとりたてて興味はないが、この製品はいいとか、そういう捕らえ方をする人も多いようです。味噌、ごま塩、醤油、寒天、こんぶ、のりなんていうのを、食材として自分なりに使っている人が増えているようです・・・。

以前も、洋服を買いに行ったお店で世間話をしていて、そこの店長さんにお味噌のドレッシングの作り方を教えてもらいました。美味しいのでここんところよくそれを作っています、フランス人がかなりいいかんじで味噌を使いおなしていると感激しましたので、ちょっとご紹介します。

材料: レモン汁一個分、にんにくをくだいたものをまたさらに細かくきざんだもの3〜4片、味噌(もろみ味噌とか田舎味噌とか自家製味噌ならなおよし、ちょいからめがいい)大匙2杯、オリーブオイル大匙3杯くらい、完熟トマト(露地ものとか有機ものだとなおよし)の皮をむいて身をくだいだもの1個分

これらをボールで単純に混ぜてソースにするというもの。
きゅうり、とまと、さらだ、ピーマン、レタス、セロリ・・・なんでもいいので季節の野菜をサラダにするときにこのソースにからめていただく。味の濃い薄いは適宜自分でレモンを増やすなり、油を増やすなり、塩を足すなり、醤油を足すなりして調整。美味しい味噌を使わないと美味しくないので、よくわからない人はマクロビ推奨の味噌銘柄などを利用するといいかもしれません・・・。

こんなかんじで、自然なかんじで味噌がフランス人の食卓に入ってきています。

マクロビの創始者がフランスできちんとマクロビを広めていたということもあってか、よい味噌、醤油なんかが手に入りますしね。

そういえば、リンク先のパンドラのそのまたリンク先で、私がたいていメールをチェックするときには必ず拝読しているサイトに占星術で有名なマドモアゼル・愛先生(実は女性ではなく紳士でした)の日記があるのですが、そのサイトにもこれからは文化の時代になる、特に日本の文化がこれからの日本は勿論、世界の「文化の中心」となるというような記事がありました。

最近、それを裏付けるような感じがすることが・・・・かなり日常レベルであります。
日本語を本格的に学ぶとか、茶道に興味をもつとか、歌舞伎や狂言を鑑賞するとか、そいういう形ではなく、もっと身近なというか卑近な分野で日本のものごとが特別なもったいぶったくくりなしに、「ただいいもんだから」と求められ始めてきているようなかんじがするのです。

先日もフランスを代表する新聞のひとつであるLe Monde紙に、日本の女性ホームレスのルポルタージュが載っていましたし、「知られていない日本」という題名で特集を組んだ(Le Monde Diplomatique編)雑誌が出版されていました・・・・内容は、今回の危機で生活苦になっている人々、戦後の発展から今度の危機に直面してアメリカとアジアの間でゆれる日本の立場やアイデンティティの問題が一般の人にどのような陰をおとしているか、日本の裏社会についてなど、かなり読み応えのあるものでした・・・。

果たして、現在日本でどれくらいの割合の人が自分の国の過去に照らし合わせ、現在と未来をこれほど真剣に読んでいるだろうかか・・・これは疑問だろうなぁ・・という感想を持ってしまったほどです。

日本の本格的な云々、日本企業の進出云々、というよりはむしろ、日常の生活や街角から、個人レベルで多くの日本の文化や伝統や智恵みたいなものがここパリに「来てるなぁ」とかんじる今日この頃。

意外なところから、時代の変化というのをひたひたとかんじることがあります。
これからくる時代への変化というのは、従来の指標、上からの情報なんていうのでは読みきれなかったりして・・・そういう以前の変化の指標となったものは、これから逆に後を追うような形で、路上や街角の現象を追うように、現れてみえるかもしれません・・・ね。

これはトンデモ本かもしれませんが、現在いろいろあるスピリチュアルブーム、チャネリングブームみたいなものに乗っている人には、きちんと線引きをするように警告を発するような本だと思います。超常現象にとびつきがちだとか、ありがたいものにすがりがちだとか、そういう自覚のある人には、読む価値がある本だと思います。まともな意識や冷静な判断力がある人には楽しみながら参考にできる本です。

だれも教えなかった地球人類28の真実だれも教えなかった地球人類28の真実
(2004/11)
上宮 知樹

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2009年7月2日 ありがとう、そしてさようなら、マダム・ブンブン

パリの夏が今年は涼しくなると思いきや、暑い〜という日が続いております。
自宅に冷房というのが殆どないこちらでは、お店で涼む人がかなりいるようです。
物が売れないということで、今年の夏のバーゲンは前倒しであっさりスタート。
初日こそ人で蒸し返すようなかんじでしたが、去年にましてモノは売れません。
それでも、道行く女性達は元気です。


最近、我が家ではもろきゅうがブームになっています。
以前は自宅でガスパチョ!というのが続いていましたが、きゅうりにフランス製、正統派のマクロビメーカーのもろみ味噌を添えてアペリティフとしてだしたところ、これがフランス人にも大好評。味噌も本格派、きゅうりは毎週の市場で不恰好でも味のあるものを使っているせいか、本当に美味しい(笑)。

ちなみに、きゅうりのガスパチョということで、きゅうりとレモン汁とオリーブ油とにんにくの潰したものと食パンと塩コショウでミキサーで冷水でが〜っとすると、とびきり美味しい簡単なアペリティフになります・・・・こちらも好評なので、夏バテ対策に是非ともお試しください。(きゅうりは一人3、4本検討、あとは適当)暑いときはお水を冷たくして入れるのがコツ。

昨日、我が家に来ていた家政婦の方のお弔いのミサに出席してまいりました。一週間ほど前、友人に電話があって、日曜日の朝にご自宅で脳梗塞で倒れて意識を失い入院しましたが、5日の後にお亡くなりになったそうです。享年70歳だったそうです。

ご家族から知らせがあってほどなく、彼女の50年来の友人というもう引退された80代は半ばになるというご夫人から友人宛に電話がありました。彼女も私達と同じに、マダム・ブンブンの疲れに気がついていた人の一人でした・・・。聞けば、月〜金まで午前・午後といろいろなお宅で仕事をし、家事をし、土曜日も午前中は仕事、午後は家の買い物や仕事にプラスして、もう身体が動かないという高齢の女性のお世話をボランティアということでしていたそうです。週末は遊びに来る次女夫婦のために夕食、昼食の支度と給仕をし、日曜の午後は友人などに電話をして様子を伺い、晴れると、この80半ばのご夫人のところにやってきて、腕をとって散歩していたそうです・・・。休暇中は100歳になるという姑の世話と家事、午後にやっと海岸で1、2時間ひといきつくというかんじだったらしい・・・・あの年代のイタリアの庶民の女性というのはそういうもんなんだねぇ、でも働きすぎて身体が参っていたんだと思うと、このご夫人は涙声で話していました。

なんで、休むことなく働いたのか、どうして周りは気づいて「もういい加減にゆっくり休みなよ」といってあげなかったのか?

ミサと埋葬に友人と共に立会いましたが、彼女が全力で生きた人だということ、人のために役に立つということを自分の存在理由としていたこと・・・命を削って、燃え尽きたかのような印象を受けました。
エネルギーに満ち、ダイナミックで、活動的で、小さな棺にむけてかけられた彼女への賛辞はどれもマダム・ブンブンの異名に恥じないものでした。

ご家族は揃って「彼女は幸せだった、唐突だけれど苦しまないで逝った」と話していました・・・私は門外漢なりに、最初は複雑な気持ちでそれを聞いていました・・・

一方、生前は20年以上のつきあいとなった私の友人の幸せを喜んでいたこと、「あの家には彼女(私)が来てからいつも、た〜くさん花があるんだよ」と、元気に弾むように話されていたということでした。「最後まで、気遣い、優しくしてくださってありがとうございました」とご長女にいわれたときは、さすがに、涙が抑えられませんでした。

16歳で身重のまま実家を追い出され、異国にきて、必死に生きてきた彼女。
こんな働きづめで死んではいけないよね、と友人はポツリと話していました。

埋葬に同行することになり、(上記の)80半ばのマダム・ブンブンの親友というご夫人とお話しました。
彼女も小柄ですが、年齢に相応しい形で適度にお痩せになっていて、顔の色艶がよく、白いながらも豊かな髪が印象的でした。こんがりと日に焼けていて、皺の少ないお顔。65歳まで働きづめに働いて、「もううんざり!私は好きなことをして生きる」と引退した彼女、でも人生ではまだまだ現役で、本人にそのつもりがあるのかないのか知りませんが、同席する人達すべてを多いに楽しませます。彼女と話していると、まるきり泣き笑いというかんじで、しまいにはすっきりと墓地を去ることができました。マジックですね・・・。友人は、言葉も意識も昔と同じでしっかりしていること、なんともいえない地の明るさがあることを笑いながら話していました。なんともいえない、かわいい方です。

彼女のお陰で、救われました。

その日の夕方、暑い葬儀から戻って、帰ってシャワーを浴びてもろきゅうを食べて涼みながら、マダム・ブンブンはもしかすると幸せだったのかもしれないね、と友人と話しました。

実は、自分の幸せに命をつくした、情熱と頑張りの人生。
どうして、カトリック教会では葬儀中に、「Celebaration」(英語でCelebration!というのもやはりお目でとうという「祝」という意味です)という単語を使うのか判るような気もします。
精一杯生きた人にとっては、人生の終わりというのは祝うべきものなのかもしれません。

本当に、お疲れ様でした。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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田辺 聖子

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