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Author:つばきりゅう
なんかその都度「?」と感じた一見関連性のない細かいことが最終的に大きな像を結ぶ。そんな観点から幸せを実現していきたいという気持ちからはじめたサイト。よろしくお願いします。

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2009年8月27日 自然の一部としての自分



こちらは、現在はマリーナとなっているポルト・ドゥ・カマルグの海岸からみた夕日。
実際はオレンジではなく、本当に絵の具で書いたようなピンク色でした。

よくブラジリエという画家の絵でまさに「ピンク」という色をした雲をみかけますが、あれは本当に人間の目にそういう色に映るんですね・・・・日本ではむしろ赤っぽいオレンジなどにしかみえないのですが、こちらでは太陽光線の加減がちがうのですね・・・。写真ではオレンジになっていますが、ピンクでうつらなかったのがちと残念・・・・とにかくリラックスして過ごせば過ごすほど、単純に自然は凄いと思うのです。

ちなみに、ここから車で30分いや一時間弱ほどでモンペリエという都市にいきますが、そこには日本でも有名な昆虫学者であるジャンーアンリ・ファーブル(Jean−Henri Fabre・1823−1915)の博物館があります。日本では彼の「昆虫記」はとても綺麗に翻訳されているためか、または日本という国がとくに子供時代に虫というものに親しむ国民性があるせいか、子供向けの優れた読み物として知られていますが、ヨーロッパではフランスはもとより、ドイツなどの国では大人向け、専門家向けに優れた業績を残した生物学者として高い評価をうけているそうです。しかし、以外に知られていないことですが、彼は詩人としても知られています。それについてはまた改めて別の記事で書きたいと思うのですが、彼はプロバンス語(オック語)の擁護者の一人で、プロヴァンス語での作品を多く残しています。また、ファーブル氏は「進化論」のダーウィンを強く批判していた人で(子供の頃、教えられた「進化論」が実はおかしいということに現在では多くの人が気がついていますが)、一方ダーウィン本人はファーブル氏の業績をたたえ、ダーウィンの父親はファーブルとかなり親しかったといいます・・・ただ、彼はつぶさに昆虫を観察し、自然と親しむ人生を送ってきて、「これは間違いだと」生涯、言い切っていたそうです。当時、多くの真実をとなえる人がそうであったように、諸事情からその業績に比例して社会的にはあまり恵まれなかったかにみえる彼の生涯ですが、実はなくなるまで40年近く、自宅の庭にいろいろな草木を上、小さな仲間達の観察に毎日つとめたそうです。彼の親しい友人にはかのパスツールもいましたが、彼は要領よく、大金持ちとなりました・・・・晩年、彼は自分の説の過ちをみとめたそうですが・・・彼の理論により、今のくすり業界、産業などが成り立っているともいえます。

この話題にいくと、話が長くなるので、この辺できりあげます。

この美しい夕日をみながら、ファーブルの話をなんとなく思い出しながら、あるイギリスの詩人を思い出していました・・・世界中で愛され、日本でも多くの人が愛している詩人、ワーズワースです。(William Wordsworth・1770−1850)イギリスのロマン派詩人の代表であり、あの可愛いピーターラビットがでてくる湖水地方で自然を称えた素晴らしいソネットをよんだことでしられています。彼の作品の有名なものに1802年頃に作ったといわれる、「The world is too much with us」というのがありますが、これは物質主義にどっぷりとつかった世界、自然からどんどん離れていく世の中のあり方を批判した作品です。手元に現本がないので引用しませんが、是非、日本語訳でも読んでいただきたい・・・。

そういえば、今夏、フランスのブルターニュ地方で奇妙な事件が起きています。
毒ガスを発するという鮮やかな緑色の藻が異常繁殖し、その地方でとれる牡蠣などの魚介類が食べられなくなっているということ、水辺の生物が異常死していること、そしてついには馬で散歩中に馬が中毒死、載っていた人間も意識不明の重態におちいったというもの・・・。この地方の化学工場からの排水が原因で、それを長期にわたり垂れ流してきたため、藻が突然変異して毒ガスを発生したというもの・・・現在、原因を特定するとともにクレーンで大量の藻を除去しているとのことです。

そんなニュースにたまげていると、その日の午後に私達が海水浴をしている対岸でテトラポットで釣りをしている男性が鮫に片手を食いちぎられるというニュースが。

どちらも怖いニュースですが・・・。(汗)

海水浴をしながら以来、不審なひれをみかけないか用心したりして・・・・海岸のレストランでの「今日のおすすめのお魚」はなんと、鮫のアニス風味でした(笑)。

とにかく、私達は自然の一部であり支配者なんかでは決してないと思わせる、とびきり美しい夕日でした。

実は生物学者としてだけでなく、物書きとしても非常に卓越した才能をもっていたファーブル。
大人になって読み返すと、知的に楽しみながら気持ちが落ち着きます。
子供のときは虫が友達だったことを思い出しました。
完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 上完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 上
(2005/11/25)
ジャン=アンリ・ファーブル

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ワーズワースは日本でも大変多くの方に愛されている詩人です。
美しい湖水地方のことばかりでなく、彼の魂の底には自然に対する愛と、そこから出てくるそれを破壊する世界への強い怒りがあったことを忘れてはいけません。自然への愛ゆえに出てきた彼の怒りや悲しみ・・・。
対訳 ワーズワス詩集―イギリス詩人選〈3〉 (岩波文庫)対訳 ワーズワス詩集―イギリス詩人選〈3〉 (岩波文庫)
(1998/09)
ワーズワス

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2009年8月26日 カウボーイの土地・カマルグ

去年からブログを読んでいただいている方もいるかもしれませんが、今回はPorte de Camargue というところに滞在したこともあり、あらためてこの魅力的な個性ある土地のご紹介をさせていただきます。



これはイヴ・ブレイヤーというフランスを代表する画家のリトグラフでカマルグの風景を描いたものですが、実はこれは日本の和紙に刷ってあるものです。和紙の光沢や質感と色合いがマッチして、実物は写真よりかなり豪華ですよ。私は何故かこのアーチストに惹かれますが、実はこの画家、フランス人ならば誰もが足を止めてしまう・・・・反面、外国人にはあまり人気がないようです。何故かはわかりません。この作家に惹かれるとしたら、もしかしたら遠い記憶の中にフランスの風景をみているということかもしれません。(笑)

カマルグ地方というのはローヌ川が二股に分かれた部分と地中海の間に位置するデルタ地域で、14万5300平米の塩分を多く含んだ湿原地帯で、塩の産地としてブルターニュ地方と並び有名
ですが、独特の動植物相でも知られています。到着したときも、ピンクのフラミンゴの群れが水に首をたたんで浮かんでいました。東にはアルルに近いクロー平野、西にはエッグ・モルト、北にはタラスコンがあります。カマルグ地方の中心にはヴァカレス湖(L’ETANG DE VACCARES)があり、行政区としてはアルル市とサント・マリー・ドゥ・ラ・メール市に属します。

*タラスコンてなに?、エッグモルトってどこ?という情報はブログの過去の記事にあります:
・タラスコンについての説明記事・2008年8月30日付け
・エッグモルトについての説明記事・2008年8月26日付け

実はよく知られることですが、この地方の大部分が自然公園として保護されています。
以前は、この土地は葡萄が栽培されていたということですが、数十年前に灌漑整備が整えられてからは、お米が主要な農作物となっているようで、パリのスーパーでも「カマルグのお米」は「カマルグのお塩」と並んで一種のブランドになっています。

一方、鳥などを中心に、狩猟場としても知られています。
ちなみに、ここのフラミンゴは灰色だったものが、この土地にあるオレンジ色のえびを常食することからピンクになったといわれています。

ここで有名な動物はなんといってもカマルグの牛で、スペインの闘牛の牛よりも小型で、角がまるでバイキングの帽子のかざりのように上を向いています。黒くて、ひきしまっていて、非常に美しい・・・・
スペインの闘牛では牛は殺されてしまいますが、こちらでは闘牛で牛を殺すということはしないようです。この地方の牛はトローと呼ばれています。夏のお祭りでは、近辺の村に牛が放たれ、牛に追われながら村人が走り回ったりします。食用としても有名で、すじ肉を煮込んでソースと一緒にカマルグのお米と頂いたり、ソーセージにしたりしますが、これも美味。この牛はこの地方の人の精神的なルーツとなっているといってもいいほど、非常に重要な存在。義理の兄の家にもいたるところに、この牛のモチーフが飾られていました。

もうひとつ有名な動物が、フランスの子供ならみながしっているといわれるおとぎ話にも登場する、クランブラン(Crinblanc)馬といわれる野生の白馬・・・・とっても綺麗です。1953年にカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した「白い馬」という映画の舞台となったのもこのカマルグだそうです。野生といっても、農耕に使われてきた歴史のある馬で、この土地原産の馬といったほうが正しいでしょう。今は観光客が湿原地帯を乗馬で見学するのに使われています。

プロヴァンス地方は地形、風景、文化等多彩なことでしられていますが、中でもこのカマルグ地方はとくに個性的です。夏の夜は蚊が凄いということですが・・・・(恐)、ここはキャンピングのメッカ。フランスはもとより、オランダ、ドイツ、ベルギー、スイス、イタリアなどからキャンピングカーで人がそれこそ押し寄せてきます。自転車や馬で散策する観光客もたくさんみかけますよ・・・。

そう、ここはカウボーイの地、というわけです。
不思議なことに、去年今年と日本人やアメリカ人は一切みかけませんでしたが、ハイシーズンはヨーロッパ人で一杯で、ほかからの観光客が入るすきがないほどなのかもしれません。

この地で摂れる塩は天然のままで真っ白な塩。
塩の採掘工場脇を通りましたが、それこそ山と積まれ、クレーンが脇にありました。
米と塩の産地、生きるために必要なエネルギーが土地にしっかりあるところという印象をうけました。
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2009年8月25日 海と太陽のめぐみ



人間、何も疲れるようなことはしていないようでも知らない間にかなり疲れていたりするわけで、今年も夏のヴァカンスに出発する前は「あぁ〜もうすぐヴァカンス!」と一日の終わりに叫んでは心身に渇をいれて日常を乗り切っていました。

それにしても、都会にいるとなんで疲れるのか実は具体的にははっきりしないもので、休暇にでて自然のあるところにでると、自然と離れて暮らしているから弱っていたのだと実感するものです・・・。

今年の休暇は昨年に引き続いて、タラソテラピー。
タラソテラピーはそもそも、ギリシア語のTharasso(海)とテラピー(薬・癒し)を合成した言葉で、最近ではフランスのメソッドを取り入れた施設が日本にもあるようです。以前は、フランスでは健康保険の対象となっていて、医師の指示で受けるのであれば保険適用がきいたということですが、この制度は今は廃止。最低でも一週間は滞在しないと効果が期待できないため、かなりお値段がはりますが、それでもこの時期のタラソはフランス国内、どこも満員御礼状態のようです。

私達は6日間のコースでプログラムを組んでもらいました。
通常、タラソテラピーは半日X5日〜10日くらいで、効果のほどは半年ほど持続するそうです。

今回は一日につき、3つのケアと海水プールでのアクアジムを1回というかんじにしてもらいました。
まずは、横になった状態で肩から下、身体の真ん中、丁度チャクラと呼ばれる位置に海水のジェットシャワーが直撃するというマシーン(タラソはマシーンだらけ・・・)の下に横たわること20分、裏表と自分でひっくりかえる・・・なんでも海水になにやら自然摘出のオリゴエレメントを強化したものが入っているとかで、かすかにごま油のような匂い・・・・。30分ほど休憩してこんどは巨大な浴槽・・・潜水艦スタイルですが、そこに海水のぬるま湯をはったところに横たわり、25分にわたり、自動ジェットマッサージ・・・・この2つで眠くなったなぁ〜と、お茶をいただきながら、日向で仮眠。その後、アクアジム教室とやらに参加、仕上げは海草でできた粉を身体中に塗られて保温器にいれらること15〜20分。こんなかんじ・・・

あとはバリエーションとして、海草粉パックのかわりにハーブと海草エキスでできたクリームを身体中に塗って保温器に入るものや、巨大な浴槽に入って、係りの人にジェット水流を水中かであててもらうもの(非常に気持ちがいい)、エッセンシャルオイルを使ってのモデラージュというマッサージ、あとはちょっとハードではありますが、消防士のもつようなホースで海水を身体にたたきつけられるというもの(手すりにつかまっていないとよろめいてしまうほど・・・)、あとは足に冷えるジェルを塗って、海水で圧縮する装置のついているブーツのようなものを足の付け根まではいて20分くらい足を冷やして圧迫するというプレソテラピー・・・真夏だというのに、骨の髄まで凍ってしまいましたが、特に女性で夏場足がむくむタイプの人には好評だそうです・・・私はこれはあまり好きではない。

たいてい、こういうかんじのことを半日毎日するわけですが、施設にはサウナとハマムといわれるアラブ式のミストサウナのようなものと、海水プールと淡水プールがついていて、そういったものを各自が利用したりします。

午前中施術をうけた日は午後はホテルのプライペートビーチとやらで日光浴をし、午後の施術の日は午前中に日光浴をするという毎日・・・。たいていプールはあるけどビーチがなかったりするので、今年は2人で大喜び・・・。

「こんな極楽はない・・・・」と喜んでいたら、4日目にしてめまいと疲れがど〜っとでてきました。主人は体中ににきびが・・・・去年よりも好転反応が凄い・・・・パリではどうかすると不眠症気味の主人もかすかな寝息で気持ちよさそうに毎日10時には熟睡、朝8時までぴくりともしないでおやすみしておりました。

しかし、タラソをしなくても実は太陽と海を満喫することで充分、気力体力回復充実になるということを今回は思い知ったのです。

紫外線の害とやらで日焼けを恐れる人が多いのですが、太陽の光を身体中の受けるということは、ご存知の方も多い通り、本来は節度をもってすれば身体によいこと。そもそも、シミというのは肝臓やホルモン系からくるもので、日焼けがひきがねになているかのようにみえるだけ。ただし、皺を増やすことは間違いなさそう・・・・なので、しっかり毎日日焼け前と後に水分補給や油分補給をしなくてはなりません。

太陽の光を浴びると(直視は絶対しないけど)まず、リラックス・・・これは自律神経の失調症を調整するということで、まさしく不眠症によろしいとか。また、太陽光のエネルギーをつかって本来、動植物は身体の代謝に必要な物質を合成しますよね、植物でいえば光合成、人間でいえば、太陽光によりコレステロールを使って骨や歯の形成に大切なビタミンDを合成することで知られています。

今回、生まれて初めて地中海の水に直接入ったわけで、個人的には洗礼のような気がしたりして(笑)。ここカマルグ近辺の海はまだまだそれほど汚染されていなくて、砂も白っぽくてとても綺麗でした。また、一般のごたまぜになった海水浴場から少しはなれていたので、静かで◎。そういったわけで1時間ごとに子供に帰ったかのように海で泳いだり、逆立ちしてみたり、ただ浮かんでみたり・・・していたわけです。プールでは得られない何か、力のようなものをしっかりと吸収したかんじ・・・それこそ、五感で海と太陽に浸りきったというかんじ。

そういえば、近代医学の父といわれる紀元前5世紀の古代ギリシアの医師ヒポクラテスは「自然だけが病気を治す」といったといいます。当時、彼は関節炎に海水浴を薦めていたといいます。中世になると海水が病気を仲介するのではという人がでてきましたが、アンリ3世の主治医であったアンブロワーズ・パレという16世紀のお医者さんは、当時皮膚病を患っていた王様に海水につかって治すようにとアドバイスをしたといいます。その時は南フランス、ではなくてDieppeの海だったそうですが・・・。というわけで、血液循環を促進し、関節の痛みを緩和し、骨粗しょう症やカルシウム不足などによいと、海水浴と日光浴を毎日しているヨーロッパの老夫婦をたくさんみかけました。

海水が人体の体液と同じ比率だとかいうのは、かなり乱暴な意見だとしても・・・、それでおも血漿、リンパなどの体液との親和性がいろんな意味で高いのが海の水。わずかに含まれる植物プランクトンの働きで浄化作用もあり、海水に豊富なマイナスイオンによる逆透析効果なんかも期待できる。

海水の電解質の作用とオリゴエレメントのおかげで、バッテリーチャージができるということらしいです。

理屈はともかく、お陰さまで一週間後には身体にエネルギーがみなぎったかんじがします。
いかに、都会で生きることが本来は自然の一部である人間にきついことか・・・実感するのであります。

私達のような一般のものですらこうなのですから、どうして、ヨーロッパの大金持ちがこぞって夏は海のそばでがんがんに日焼けして1月以上も過ごすのか(本をよんだり、子供と遊んだり、だべったり、昼ねしたり・・・たまに踊ったり・・・というかんじで実はなにもしていない)わかりますよね、エネルギーをチャージしている、単純にリラックスして海と太陽から自然の恵みという、宝をもらっているわけです。

でも、未だに海で泳いでいる猫をみたことはありません。

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