なにやら、日本では女性歌手の方が「35歳過ぎると羊水が腐る」
という発言をラジオでして、抗議が殺到したというニュースを読み
ました。どういう文脈、お話の流れでそういう発言になったのかは
判りませんが、私の限られた見聞と個人的事実からいっても、これ
は事実ではないとおもいます。大体、羊水が腐ったら死んでしまい
ますよ、実際の話。
このようなことは、常識で考えれば判る話であって、取り合うまでも
ないのでしょうが、問題はそういう発言をする側の無配慮さ、もっと
いえば無知というか無恥ということが、世の人の反感を買ったのでし
ょう。この発言によって不安や不幸になる人がでるのですから、なお
のことです。
たとえ、物をあまり知らなくても、限られた知識を世の中や人のため
に使えるのであればそれは尊いことですが、こんなのは言語道断。
かといって、知識があってもそれをいい意味で自分以外の人のため
に役立てなければなにも価値がないものですがね。
私自身、こういう名前の歌手がいることすら存じ上げなかった
「無知」を恥じつつも(実際、恥じてはいないの・・・)、真実で
はないとわかっていても気分はよろしくない。(プリプリ)
聖書でもシェイクスピアでも「無知は最大の罪」扱いしているでは
ありませんか・・・。本当に。
このような無知から少しでも遠ざかろうと、本日は散歩がてら本屋
さんに行ってまいりましたが、定期的に通っているものの、DVD売り
場がまるで洪水のようです。書籍のスペースよりもDVDのほうがその
うち大きくなるのではないかという勢い。
パリは古本やDVDの再利用がやはり盛んで、フランス語の本ならば
たいてい引き取ってもらえます。こういう合理主義はやはりフランス
の美点です。最近はDVDの廉価ものがたくさん出回っていて、買取
価格が余りよくなくなってきました。私は9割方の書籍やDVDは
そうやって手放しているので、DVD購入は控えて、映画館利用に
戻りました。
下の写真は家の近所のブルヴァー・ポルト・ロワイヤルにある小さな古
本屋さん。「見事な」猫が2匹います。(機会があったらみると、
見事だと思うとおもいますよ)ここでは、ダレルの「アレキサンドリ
ア・カルテット(四部作)」という素晴らしい小説のフランス語版が
並んでいまして、フランスにきて間もなかった頃、その印象がひどく
強烈でした。こじんまりしたきちんとしたお店で、黒縁の丸めがねを
かけた、シャツにカーディガンを着た柔らかな印象のご主人がいらっ
しゃいます。

今日はちょっと、真面目にアカデミー・フランセーズが誇る偉人、
レヴィー=ストロースの「悲しき熱帯」をご推薦します。
日本語訳はどういうかんじか判りませんが、アマゾンのレヴューをみる
と素晴らしいようです。この方は、ご存知の方も多いと存じますが、
それこそ日本の神話にも非常ぉ〜に鋭い凄い洞察を持っている方です。
ブラジルは日系移民100周年を迎えて非常に私も嬉しく存じますが、
ヨーロッパの立場からブラジルをみることは非常に大切だと痛感して
おります。
力を抜いて名作を楽しむというのも、週末の過ごし方としてはいいも
のです。
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