
これはVaucluseにある非常に美しいといわれる町、Gordes(ゴルド)というところです。
Beaux De Provenceについで、フランスのプロヴァンス地方の中でも特に地価の高い地域としてもしられています。12世紀の城塞都市として建設され、その見事な展望で知られています。

ヒールがある靴や、裏が皮の靴だとかなり危険な急な石畳がしきつめられています。
ところで、プロヴァンス地方とよくいいますが、一般的な定義としてはフランスの南東部のローヌ川から地中海川にかけての部分、県でいうと、今回ご紹介しているヴォクルーズことVaucluse、 昨日ご紹介しているBouches-du-Rhone, Alpes-de Haute-Provence, Var ならびにAlpes-Maritimesなどに相当します。地形でいうと、8月にご紹介した自然保護地区のカマルグ、La CrauやComtat Vernaissinなどの平坦な地域と、有名な人気のコート・ダズュール、Maures, L'Esterelの海岸などの沿岸部、アルプス、前アルプの山岳部などとヴァラエティに富んでいますが、明るい気候や分布する植物の種類、この地方独特の文化的・文明的特徴で共通しています。
Gordesからほんの県道15号、177号と15キロばかり谷間を下ると、そこには12世紀のロマネスク様式の美しいセナンク修道院(Abbeye de Senanque)がラヴェンダー畑にかこまれてひっそりと佇んでいます。現在もリトリートとして多くの人が瞑想など世の中の喧騒を離れて静かにひとときを過ごす場所を提供しているとのこと。とっても厳かな雰囲気で、こちらも12人の修道士が戒律に基づいた生活を送っているということです。綺麗に準備して寝かされている畑が印象的でした・・・。

ちなみに、こちらはプロヴァンスのTholonet、Silvacaneの修道院と並び、シトー会修道院の代表ともいわれ、「シトー会の三姉妹」と呼ばれているそうです。この日も、ぱらりぱらりと静かに訪れる人があり、日本人のご家族の記帳が礼拝堂にありました。
この厳かで簡素な修道院からGordesに戻り、その後県道227号を通って20〜30分でたどりついたのがオークルと呼ばれる絵の具などに使われる黄土で有名な村、Rousillonです。平坦な土地にぽっかりと浮かんだ赤い島のようなこの美しい村は、どこかブラジルで有名な小高い丘に細かい路地で築かれた自治区、ファベーラを連想させます・・・・勿論、こちらは生活の場というよりは、観光名所としての魅力に溢れていますけれど・・・。

フランスの南西部にあるトゥールーズという町はピンク色で知られていますが、ここRoussillonという村はそれよりももっと深みのある赤い色をしています。とっても綺麗な色です・・・。展望台の下にはこの赤土がむき出しになっている崖があり、ところどころ緑のコケのようなものが生えたり、鮮やかな黄色い部分があったりと、同じVaucluse県でいながら、前述のGordesの周辺の淡いベージュの色調とはまるで違う地質だということがはっきりわかります。
プロヴァンス地方の魅力は、まだまだ知り尽くすことができないというかんじですが、この土の色や地形が非常にヴァラエティに富んでいること、そしてキリスト教についての重大な聖地がかなり集中しているような気がします・・・・言うまでもなく、ローマ帝国最初の属州になった(プロヴィンキアと呼ばれていた)り、アヴィニヨンではかの有名なバビロンの捕囚なんていう歴史的な大事件の舞台にもなった土地・・・、この日一日だけでも、そこらへんのところの土地の面白さをたくさん見せてもらったかんじがします。改めて、ローマ時代の歴史を読んでみたいなぁとおもったりします。
食べ物は本当に美味しいです。
地中海料理が好きな人はイタリアやスペインとは似て非なる食文化をじっくり味わえます。ハーブを利用した料理がプロヴァンスと安直にいわれていますが、ハーブとにんにくをたっぷりつかった、海の幸、山の幸の料理が訪れる町ごとにちがったアレンジで味わえたりします・・・。ちなみに、今回訪れた3箇所は他所に比べれば、美食ポイントではなかったです。
しかし、ただの観光・美食云々ではなく、世界史、とくに古代、中世ヨーロッパ史の好きな方には予想以上にかなり面白い地方だと思います。冬に訪れると、夏とは違った、ちょっと知的な楽しみ方ができるようです・・・(笑)。是非、ご興味のある方は
是非是非お越しください。
ところで、なんだかんだと批評好きなフランス人ですが、この映画は誉める人が多い、というか好きな人が多い・・・。私も昔、封切時にフランス人の友人と新宿でこの映画をみましたが、不思議に回りに、友人以外3人もフランス人がいて「変だなぁ」と思ったことを思い出します。
イタリアが好きだったはずなのに何故かフランスに居る私は、もしかしたらこの地域と縁があったのかもしれません・・・ニースとは違う意味で、深いところでイタリアに近い、そんな印象を持ちました。
コメントの投稿