「それはそうでしょう」とイギリス人は口にこそださないが、誰かれ
かまわず、イギリスで誉めてみなに喜んでもらえるものがあります。
そう、イギリスで一番美味しいのはまぎれもない、紅茶だと思います。
時間が許せば、大好きなラプサンスーチャンに普段は使わないミルク
とお砂糖をいれて二人分のポットでたっぷり頂くのが、実はロンドン
でのひそかな楽しみ。ただ、休日で来ないかぎり、そんな優雅なことは
できないのが現実だと最近判ってきました・・・。
パリでは紅茶を頼んでも、お湯がぬるいのかなんなのか、マリアージュ
フレールかフォションの喫茶室でもいかないかぎり、美味しいお茶は
あまり飲めません。親しいアメリカ人が数十年前、イギリス人の友人
とはじめた美しいサロン・ド・テがありますが、そこで飲んでもあまり
「ピン」とこない(ただしチーズケーキは絶品!)。
結局、美味しい紅茶と思ったら、自宅でマイティーを飲むか、もっと
いいのは仲良しのイギリス人の友人の家に文字通り「お茶を飲みに」
いくと、冷蔵庫にはケチャップと(何故か)バターフィンガーくらい
しか入っていないのに、ひどく美味しいお茶を淹れてくれます。何杯
おかわりしようが、喜んで・・・なんで料理しないのにお茶はこんな
に上手く入れられるのか・・・ほんと不思議。
で、ここはフランスだからか、イギリス人の友人にあってもビズビズで
頬にチュッチュ挨拶するのですが、面白いのがイギリス人はなんの香水
をつけていっても「ラヴリー、薔薇の香りがする」というのです。
そのたびに、なんで香音痴なのに、紅茶通なんだろう?と思うんです。
イギリス人もかなり面白い人達です。(笑)
ちなみに、6、7年前にデトックス・ダイエットをして以来、私はタ
バコ・アレルギー+人工香水アレルギーになってしまい、酷いときは
吐き気までしたりすることがありました。なので、あれだけ好きだった
ゲルランやエルメスの香水を全部処分して、趣味と実益を兼ねて、天然
素材で自分で香水を作るようになりました。最近はそれでも、結構耐え
られるようになりましたが、フランスで会社勤めをしている時は、他人
の香水がきつくて苦しかった・・・それをいったら、酷く逆恨みされま
したが、これって本当、一種の公害です。
男性用の香水だとそんなに気持ち悪くならないのですが、女性用の香水
は「酷いわぁ」と思うのが多い。多分、男性用の場合、残り香がべたつ
かず、さっぱり、スッキリしたかんじのものが多いからかもしれま
せん。
とはいっても、「勉強」をかねて、時間があると作家ものの香水などを
中心にたまにあちこち「嗅ぎ」にいくのですが、ロンドンでも暇がある
と、いろんなところで香水を「嗅い」で回ります。(笑)
フランスはやはり紅茶もそうですが、香水のブレンドに「妙」がありま
す。そして、イギリスはあまりいじくりまわさず、例えば、薔薇、百
合、ラベンダーなどの香りを(多少手を加えながらも)比較的シンプル
に出す香水が多いような印象をうけます。
趣味で行う香水のブレンドは非常に面白いのですが、天然の材料を使う
と、ワインのように成分が生きているので、「寝かす」期間によって香
が変化するのです。(それを楽しむのもまた楽しい)ただ、下手にほっ
たらかしにすると、成分によっては半年くらいで臭いがなくなってしま
うものもあります。
ちなみに、天然成分は時として酷いアレルギー反応(6歳以下の子供
や妊婦の方などには非常に危険な場合がある)を起こします。自然のも
のは素晴らしいのですが、「無害」なわけではありませんので、ご注意
下さい。
このオリジナル香水は女性もそうですが、主に男性に誉められます。
実は、女性より男性のほうが嗅覚は鋭いのかなぁ?と思ったりします。
スパイス系を上手く入れると、猫のように喜ぶ人もいるので、あまり
仕事場ではつけないほうがいいかも・・・トラブルのもとです。
でも、本当は何も香水をつけない、でも健康で清潔なその人の「香り」
がなんとなくするっていうのが一番なのかもしれないと最近思えてき
ます。
ある男性がいっていたのですが、あれだけ世界中でたくさんの人が、
「自分を簡単にセクシーにみせよう」「異性をひきつけよう」とか
いう思いで同じ「個性のない」香水をつけている・・・そのこと自体
がもう美しくない。・・・・同感です。
ただ、香りというのは自分を守るバリアのような役目もあることに最近
気づいてきましたので、外出するときなどに、上手く付き合っていき
たいなぁとおもっています。
香りについてはまだまだ、語りつくせないのですが、今日はこの辺で。
これは、ロンドンの某所の聖水の蛇口。
必ず、どんなに時間がなくても、こちらに立ち寄りお水を頂きます。
こちらのお水ではありませんが、エリザベス女王もイギリスの某所
に湧き出る聖水をお飲みになっているといいいます。一度、そちらの
お水も賞味したいなぁ、と思っています。
このお水を頂ける感謝の気持ちを、いつもロンドン滞在中は忘れな
いようにしています。

この「香水」という小説、フランスでは映画は殆ど話題にもなりませんでした。原作はまぁまぁ、面白かったと思います。
日本でも文庫になっているので、人気があるのでしょうか?
コメントの投稿